Welcome! HELL PARTY・9
◆ 第三階層・準備エリア ◆
『階層移動により、報酬が贈呈されます。経験値 2,600,000,000 獲得』
『レベル103に上昇しました。おめでとうございます!』
『ペルセウスがレベル103に上昇しました。お祝いしましょう!』
『どん太がレベル44になりました』
『オーレリアがレベル19になりました』
『姫千代がレベル67になりました』
『フリオニールがレベル67になりました』
『つくね☆がレベル99に上昇しました。上限に到達しました。お祝いしましょう!』
『宝箱が出現します。1人少ないことによる人数ボーナスを加算。全てお持ち帰りください』
レベル上がった~~!! つくねちゃんカンストおめでとう~~!! でもごめんね、それよりもまずは!
「おに~ちゃ~~~~ん!!!!」
『Σ(゜∀゜ノ)ノ』
おにーちゃんに全力ハグのお時間です! ん~~おにーちゃん偉い! 強い! 頼りになる! よく頑張った!! 凄いっっっっ!!!
『ヾ(*´∀`*)ノ』
「おにーちゃんのおかげで勝ったよ~~勝てたよ~~~!!!」
『(`・ω・´)b』
「ありがと~~~~!!!」
「あ、いいですわねえ……。いいですわねえ……」
「勝者の特権ですよ……」
「初手死亡組は指を咥えて見ているしかありません……っ!」
「不甲斐ない……不甲斐ない……」
『フリオニールに0.05Kダメージを与えました』
『(;´∀`)』
「んんっ!?」
私のハグでおにーちゃん今、ミシって言わなかった!? え、絶対言ったよね? なんで?
「それにしても、可愛いですね……お姉ちゃん……」
「……?」
「もふもふですもの、キュン死しそうですわ……」
「尻尾、さ、触りたい……」
「尻尾? もふ……? ん? あれ、どん太は?」
「気づいておられない……!?」
『m9(^Д^)』
「んん? あ!!!」
ああ、忘れてた!!! そうだったわ!
『【アンデッド憑依】を解除します』
『わうわうわう~~!! (ほねほね、強かったね!!)』
「ん、強かったね~。どん太、ありがとうね!」
「あ……」
「あ~……」
「あああ~~……」
なんですか君たち今の残念そうな声は。どん太が居なかったら寂しいでしょうが! さてさてさてさて、それよりね! 大事な物があるよ! 宝箱とつくねちゃんレベル99到達祝いだねえ!
「そう! それとつくねちゃん、レベル99おめでとう~!! 真覚醒だね~!」
「あ、ありがとうございます……。レベル99が、即死亡して戦闘不能ってのも、なかなかどうかなーって……思いますけど……」
「大丈夫! 問題ありませんわ! 相性やタイミングが悪かっただけのこと、もし1階と2階の順番が逆ならば大活躍でしたもの! ね!」
「そうそう、それにここでゴールじゃないから!」
「ありがとう、ございます……えへ……」
うんうん! 本来ならすぐにでも真覚醒に行くべきなんだろうけど、この先の3階層が何が出てくるかわからないし、ゴリ押し出来る火力がいないと不安だし……。うーん、まだ付き合って欲しいんだけど、大丈夫かな~?
「つくねちゃん、この後どうする? 真覚醒に先に行く? それとも、まだ一緒に行ってくれる? 経験値がもったいないけど……」
「え、どの道戻ってこられないですから、同じことですね! 一緒に行きます!」
「あ、そっか! じゃあこの後もよろしく!」
「正体不明がボスでしたわね……。まずは、その赤黒い宝石箱2個を回収ですわ! 今回は、合計6箱ですわね」
「凄いですね、全部ミスティック以上のものが入ってるなんて……」
「じゃ、おにーちゃんそっち! 私とどん太はこれー!」
『(*´ω`*)b』
『わん、わうわうっ! (一緒に戦ったから、一緒にあけようね!)』
「では此方はこれで」
「残ったのは敗北者組ですよ~~」
「うう、わたくしはこれにしますわ」
「わっち、これで……」
よし、じゃあ全員決まったね! 今度こそぱんぱかぱ~んの儀式をすべく、どん太を私を一緒にしたんだよ! さあ、それじゃ行く――――
『ヾ(*´∀`*)ノ』
「おにーちゃん!?」
『!!!!(´゜д゜`)!!!!』
「あーーーおにーちゃんがフライングしたーー!! ぱんぱかぱーん!」
『わんわわわ~~う!!』
「あらあら……。では此方も、ぱんぱかぱ~ん」
「ぱ、ぱんぱか……」
「ぱ~んですわ……」
おにーちゃん!? フライングしたね!? 最近全然ここ揃わないねえ!? まあしょうがない、とりあえず中身を確認よ! さあ、今回は何が出たかな~??
『 ハ ・ ズ ・ レ ♡ 』
『わうわうっ!! (この下! この下!!)』
「はいはい、二重底だね~」
『スペシャルジュエリーボックスの二重底を発見しました!』
『【◆超地獄融合の書 】を入手しました』
『【◆真覚醒の証】を入手しました』
うお…………!!? アクセサリーの地獄融合、しかも……超!? これは、どれぐらい超凄いアイテムなんですかあ……!?
【◆超地獄融合の書】(???・シークレット・消費アイテム)
・同じ種類、もしくは異なる種類のアクセサリー3点を融合することが出来る
・注意! カードが取り外し不可能になり、いかなる方法でも再入手不可となります!
盗難、ペナルティドロップ無効・重量なし
わーお…………。これは流石にペルちゃん達に相談しよ……。
「ねえ、ねえねえ、これなんだけど……」
「あら、地獄融合の書ではありませんこと? あら? あらあら!? あらあらあらあら!?」
「うわ、すっごい……今回、ほぼリンネちゃん達で、倒したから、わっちはリンネちゃんに使って欲しいです」
「そうですわね! これでわたくしも欲しいですわ! とは口が裂けても言えませんわ!」
「ん、でもここまで到達したのはペルちゃん達がいるからだし――――」
「いりませーーん! わたくし、今回は報酬受取放棄ですわ! わたくしのプライドが、受け取ってはならぬと言っておりますの!」
「わっちも、同じです。あの、受け取ったら……は、吐くかも……」
「吐く!? ん~~二人共意思は硬いか~~」
「どんちゃんの金剛よりも硬いですわ!」
「フリオニールさんよりは柔らかい、かも……」
『(*´ω`*)』
「そこまで言うのなら、じゃあ、遠慮なく!」
なら、これは私のものだー!! よし、後で……いや、空く場所に装備が揃ってからかな。あ!? でもこれのおかげで私、しゃーちリュックとか背負えるようになるかもしれないじゃん! うおっほぉ~~!! よし、他の宝箱は!? まずペルちゃん達の!
『【?衣装 (頭・虹)】を入手しました』
『【?靴 (虹)】を入手しました』
『【?全身鎧 (虹)】を入手しました』
『【?腕輪 (虹)】を入手しました』
『ジュエリーボックスの二重底を発見しました!』
「あ!」
「あっ!!」
『【◆デラックスパーティ料理チケット・2枚】を入手しました』
『わうっ!? (食べ物のぺらぺら!?)』
「そうだよどん太! 食べ物のぺらぺら!」
『ワオォォーーーン!』
リアちゃんが、実質本日二回目の料理を引き当てました!! どん太も嬉しすぎて遠吠えしておるよ、うるさ。超咆哮にならないギリギリで調整して吠えるとかいう器用なことしてるわ。あ、千代ちゃんがそわそわしてる。楽しみなんだねえ……? わかる。わかっちゃう。私にはわかっちゃうんだよ。
「さあ、おにーちゃん!」
『ヾ(*´∀`*)ノ』
「何が出てますか! じゃじゃ~ん!」
んーで! おにーちゃんの宝箱は空っぽ、つまりッッッ!!!
『ジュエリーボックスの二重底を発見しました!』
『【◆ヘルシウムガントレット】を入手しました』
「なんじゃこれは!?」
『(c=(c=(c=(c=(゜ロ゜;c=』
「いやそうだけど!!」
「どういうことなんですの!? なんで今のでわかりますの!?」
「ん~~……!! そういうことなんだよ!」
『(`・ω・´)b』
「癖の強いコミュニケーションですねっ……!」
んーーー出た!! 鑑定済みだ! おにーちゃんの言う通り、これは格闘系の武器だねえ! シークレット武器!! さあ、その性能や如何に!?
【◆ヘルシウムガントレット】(死神印・シークレット・破壊手甲・スロットなし)
・【呪】装備にはスキル【百萬力 (STR+1,000)】以上が必要
・【呪】装備にはカルマ値-666以下でなければならない
・スキル【破壊する右腕】使用可能
・スキル【粉砕する左腕】使用可能
・スキル【カットイン】使用可能
・物理攻撃力+100%
・破壊されない
・反射されない
・サイズペナルティ無視
・シールド系破壊数+3
――ちからこそ、ぱわー by死神カレン
強化不可・装備登録者【――】・破壊不可・重量55.5kg
「……おっもいなこれーー!!?」
「うわ……。装備できるプレイヤー、居るんですか? これ……」
「途轍も無い装備ですけれど、装備条件が無理レベルですわ……」
すごい装備だけど、うーん……。残念ながらこれが使えるプレイヤーって、本当に年単位ぐらい後にしか出てこないんじゃなかろうか。だって、スキルでSTR+1,000のやつ以上を要求してるんだよ? いやーーヤバイって……。あ、でもヘルシウムってなんかすっごい金属使ってそうじゃない? こんないつ使えるかわからない装備なら、マリちゃんに送っておいたら金属として使ってくれるのでは?!
「マリちゃんに金属として使わせようと思うんですけどっ!!」
「リンネさんの好きに使ってくださいな! わたくし、放棄していますもの!」
「ですね、強い装備ですけど……。装備出来ないレベルとなると……」
「百萬力だもんね~……」
「百萬力に御座いますか? 此方の亡き父上が百萬力の戦鬼と呼ばれておりました。500歳は過ぎ、山のような大鬼に御座いましたね……。里の者でも、父上を超える馬鹿力はおりませんでしたね」
「…………余計に使える人がいないように感じてきた。そっかー千代ちゃんのお父さんが、すっごい巨漢だったんだ……」
「これは、無理じゃないですかね……」
「ん~……残念ですわね~……」
『(´・ω・`)』
「がっかりしないでおにーちゃん! 使えないプレイヤーが悪いんだよ!」
よし、じゃあまた200万使ってこれも送っちゃおう。良い金属素材になると思います。よかったら、使ってみてくださいね。とっても重いです……っと。発送! うわ、発送の重量制限ギリギリだった、これ超えると特大荷物便っていう500万かかるやつになるから危なかったー……。
「よぉし!! じゃあ、3層行こう! 準備しようよ!」
「あ、一応やるんですね」
「もちろん! 通用したら御の字ってことで、剥がされたらしょうがないねぐらいの気持ちで!」
「そうですわね、じゃあ……つくねさん! さあ、かかっていらっしゃい!」
『(`・ω・´)!』
「よしっ! 今度は役に立ってみせます! にゃんにゃんにゃ~んにゃおにゃお~~♡」
『わんわんわ~うわぅわう~~』
「あ、どんどん真似っ子ですか!? っめ! ですよ! にゃ王の特権です!」
『くぅ~ん……』
な~に可愛いやり取りしてるのよリアちゃんとどん太は。まあまあ、とりあえず剥がされる可能性はあるけど用意していこう。今度は剥がされる可能性も考慮して、すぐに動けるようにね。3階層のボスはなんだかわからないから、気合い入れていかなくっちゃ! えーっと、一応ポータル踏んで来よう。追加で何か情報ないかな?
『地獄パーティ第三階層にて、主催【????】がお待ちしております。開催場所は【????】が予想されます』
『今回の第三階層では一部特殊なルールが適用されます。入場次第発表されますので、ご注意ください』
ほ~。特殊ルール、特殊ルールねえ。何があるのかな? もしかして、復活禁止とか食いしばり禁止とか、はたまた近接攻撃禁止とか? なんだろ、わからないな……。とにかく準備しよう! 今度は初手動けませんでしたーなんてことがないように、しっかりと事前の打ち合わせもしようね!!
◆ 草原フィールド・【????】 ◆
『MVPは貴方です。おめでとうございます』
『MVP報酬は【★★★濃縮ヒヒイロカネ】です』
『地獄パーティ第三階層をクリアしました。おめでとうございます』
はい…………。特殊ルールは…………【2分以内に撃破せよ】でした。出来なかった場合強制敗北で、退場。このログが流れてるってことはもちろん勝ちました…………。勝ったんですけど……。え? ボスは、何だったんだって……? アイツだよ、アイツ……。
『地獄結晶【アイツ】が【死体安置所・2】に納棺されました』
「アイツだったわ……」
「アイツでしたわね……。あ、千代さん? 不変不動を解除してくださる? アポカリプスを空打ちしますわ」
「あ、ええ。はい、どうぞ」
『姫千代が【不変不動】を解除、【妖狐化】を解除しました』
そうだね、そういえばレベルがわからないぐらい高レベルだったね、アイツ……。うん……。ちなみに今回の正式名称はね【ペネトレイトな金色のアイツ(Lv,????)】だったよ。ペネトレイトは15貼ってて、掛け直してこない。どん太に追いかけさせて、アビスウォーカー状態からNP消費カーススピアを2回当てたら、死んだね。クリアタイム? すっごい早かった気がする。うん。
「アポカリプス!!!!」
『ペルセウスがPPブレイク! 【アポカリプス】を発動、MISS……。対象が居ませんでした』
『パーティ全員が【ペネトレイト・15】状態になりました』
『ペルセウスが【ペネトレイト・105】状態になりました』
当然覚醒も使ってないから、ペルちゃんがアポカリプス空打ちしてペネ貰っておいたよ。当然よ、だって恩恵が絶大だもん。剥がされない限りは……。
「わっちもまだまだバフが継続しますねえ!!」
「次、このまま宝箱秒で回収して次行こ!!」
「ですわね!」
んじゃ、次に行こうよ。まさかのボーナスステージだったなぁ~第3階層、ああでも本当ならこの時間で高速で逃げ回る金色のアイツを仕留めるには、相当難しいのか。なんせアイツが誤爆してスリップダメージエリアに突撃しても、ペネトレイトで状態異常無効化するから毒エリアとかそういうの効かないだろうし。なるほど、考えられてるなあ……。
『お帰りのポータルは青いポータルにお進み下さい。次のパーティへご参加の場合は赤いポータルへお進みください』
お、来た来た。次の階層へ進んでね~のアナウンス。さあ、次の階層のボスは誰かな~……。また知らない奴だと困るなあ~……。
『地獄パーティ第四階層にて、主催【魔王フリオニール】がお待ちしております。開催場所は【破壊されたローレイ】が予想されます』
――――今日も4階層に居たのね、魔王……!!! 意外と早いリベンジの機会が回ってきたねえ!! よし、覚悟しろ!! 昨日、何も出来ずに負け帰った雪辱を果たす!!!
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