Welcome! HELL PARTY・7
◆ 第二階層・準備エリア ◆
『階層移動により、報酬が贈呈されます。経験値 1,690,000,000 獲得』
『レベル101に上昇しました。おめでとうございます!』
『ペルセウスがレベル101に上昇しました。お祝いしましょう!』
『どん太がレベル40になりました』
『オーレリアがレベル17になりました』
『姫千代がレベル64になりました』
『フリオニールがレベル64になりました』
『つくね☆がレベル98に上昇しました。お祝いしましょう!』
『宝箱が出現します。1人少ないことによる人数ボーナスを加算。全てお持ち帰りください』
『ラッキータイムボーナス!! 77.7秒を達成しました! 追加報酬をお受け取り下さい!』
おお……!? おお!! 77.7秒だって!! ティスティスお姉ちゃまが好きそうな数字!
「絶氷の怪物、ワーロック……。確か、オリジナルのコルダ王女が討伐したっていう……」
「あああ~~~!!!」
「文章でしか登場していない相手ですわね……。フリオニールさんは、何か詳しくって?」
『((((;゜Д゜))))』
「え? そんな震えるような怖い相手なの?」
『(ヾノ・∀・`)』
「凍えるような攻撃を繰り出してくる怪物、ということかしら?」
『(σ・∀・)σ』
「そうみたい」
「名前の通りですわねえ……」
んーーー……ボスに関しては名前の通り以外の情報がわからないね。そっか、昔にコルダ王女が討伐した恐ろしいモンスターって奴がそんな名前だったね。ワーロックまでは書いてなかったけど……。おにーちゃんも、文献でしか知らない感じかな? もしかしたら停止とかもバンバン撃ってくるかもしれないし、気をつけないと……。
「ねえねえ? それよりあれをご覧になって?」
「…………セブン、セブン、セブン! って箱にデカデカと書いてあるね」
「あ……。絶対、あれが追加報酬ですね……」
あれは、間違いないね。キラッキラした文字で【7 7 7】って文字が刻まれた赤黒いオーラ付き宝石箱が置いてあるもん。あれで間違いないわ……。じゃああっちの何も書いてない方の赤黒いオーラ付き宝石箱は、通常の激レア箱だね。
「ああいうのはやっぱり……」
「そうですわよねえ……?」
「…………応援、してますっ」
『((((;゜Д゜))))』
『わんわうわう~~!! (何が入ってるかな~!)』
「ささ、フリオニール殿。この前は此方です故、此度はどうぞどうぞ」
「私、こっちの赤黒い宝石箱でいいですか~っ?」
「じゃあリアちゃんはそっちにしようっか」
「合計7箱ですわね。それぞれ速いもの勝ちで開けてしまいましょう」
「あ、じゃあわっちはこれで……」
『わう!!』
「あ、あ、此方は、此方は……こっち!」
「じゃあ私は余ったこれね~。インベントリに空きがある私が回収しようか」
「そうですわね。お願いしますわ!」
「あ、お願いしま~っす……」
よーし、じゃあこれで全員開ける宝箱は決まったね。じゃあ、ぱんぱかぱーんの合図で開けるように、私が音頭を――
『わんわわわ~~~う♡』
「あ!?」
「あらら!? ぱんぱかぱーん!」
「ぱんぱかぱ~んですっ!」
「あ、え? ぱんぱか、ぱ~ん……」
「ぱ~ん……」
「ぱ、ぱーん……」
『Σ(´∀`;)』
どん太! お利口さんだねえ、ぱんぱかぱ~んしてくれたの! 偉いねえ! タイミングがズレにズレまくったよ!! しょうがないなあもう! じゃあとりあえず回収しようか!
『【?仮面(虹)】を入手しました』
「仮面……!?」
「仮面なんて出ましたの!? あ、二重底チェック……ないですわね」
「な、なんですかね、仮面かあ……」
私の宝箱から未鑑定の仮面が!? あ、そういえば前にキングキラータイガーを倒した時に【タイカーマスク】とか【タカーイマスク】とか、色々パチモンが出たなあ……。これは、本物のなにかっぽいよねえ……!?
『【?服(虹)】を入手しました』
『【?衣類(虹)』を入手しました』
『【?短剣(虹)】を入手しました』
『【?靴(虹)】を入手しました』
ん~……。仮面以外は、普通? 普通かも。それじゃあ後は、赤黒宝石箱と、777箱だ!!
「さあ、何が入ってたのかな~?」
「ん~~……!!」
「ん~……?」
『【?料理(黒)】を入手しました』
「うっわこれ未鑑定でもわかるわ!! 重い!!!」
「お、重い!?」
「料理! 料理出てる!」
「私はどんどんやちよちよじゃないのに、ご飯が出てしまいました!! 納得いきませんっ!!」
「野菜じゃないと良いね……?」
「うっ……!? や、野菜だって食べられます! 馬鹿にしないで下さいっ!!」
「あ、ふふ……」
リアちゃんの箱からは料理が、しかも馬鹿みたいに重い! これは未鑑定でもわかる、巨大料理のそれだわ……。リアちゃん、お野菜食べられない子供なんだ~ってつくねちゃんにまた言われるから、必死にぷんぷん意地張ってらっしゃる。可愛いんだぁ……。
「さて、おにーちゃん?」
『(´゜д゜`)…………』
「おにーちゃん?」
おにーちゃん、何を、出したのかな~……? 見せて、み?
『【真覚醒の証】を2枚入手しました』
『二重底! 【◆カーネイジブラスター】を入手しました』
「…………」
「え?」
「えっ……」
これ、そうだよね……?
【◆カーネイジブラスター】(禁忌・シークレット・破壊光線銃・スロットなし)
・【呪】装備には【スペシャリスト (TEC+300~)】が最低でも必須
・【呪】装備には【超大物魔界技師】が最低でも必要
・【呪】装備には【種族:機械系】でなければならない
・スキル【カーネイジブラスター】使用可能
――――Destroy :D by◆◆◆◆◆◆号
強化不可・装備登録者【――】・重量5.0kg
「やっぱりそうじゃん……!!」
「これは……。なんとも……」
「あ……マリアンヌさんに、武器の見本として、見せたらどうですか……?」
「あ~良いかも……。ペルちゃん、昨日の子がこういうのを研究して作りたがってる子なんだけど、送っても良い?」
「あら、構いませんわよ!」
「ん! じゃあ、えーっと……。従者にどこでもお届け便は……え、たっか!! 200万シルバーもかかるの!?」
「結構かかりますわねえ……」
これは、マリちゃん行きだ……。武器の参考にでもして貰おう。あ、ついでだから倉庫に入れ忘れた魔導弓・月とかも送っちゃお。マグロスボウとかも。ほれほれ、困惑するマリちゃんの顔が浮かぶようだよ! うっへへへ~。まあその前に。ちょっと待ってよ……。
「よし、じゃあ~……あのですね?」
「ええ、薄々気がついていますわよ」
「え? どうしたんですか……?」
「……さっきのうみのどーくつで、死体をそのままにしてました……」
「あ~~……」
「一応ここセーフエリアだし、作れない? ねえねえ作れない? カレンちゃんは来たでしょ? 行けるって」
「どうかしら……」
これねえ、さつりくしゃーちとかを消費し忘れてたんだよねえ~……。一応、アンコモン装備のカバンを何個かと、アクセ3個はあるんだけど……。
「……あ、行けそう! ステータスから見たらスキルの表示が灰色じゃない!」
「あら、良かったですわね!」
「よし、じゃあちゃっちゃとさっきのを消化しちゃおう!!」
良かった! じゃあさっきの奴をぱぱぱーーっと消化しちゃおう! 全く、こういうのすーぐ忘れちゃうんだから、もう~~……。
◆ 一方その頃…… ◆
関節部は球体関節にしてしまうとリンネ達に言われた通り土埃等に弱くなり、耐久面に問題が出るか、しかし可動域に関しては非常に優秀だ……。いっそ、ここを伸縮性のある素材で……いやそれだと外装甲が弱くなるか。それにここを覆っては結局重量が嵩む。どうするか、ならばむしろむき出して――――な、なんだ!?
『リンネ様より、お荷物が届きました。カァ~』
「に、荷物……? あ、消えてしまった……」
今のカラスは、何だ……? リンネから荷物? なんだろう、何か色々とはいってるようだが……。わっ!? なんだこれは……?
「これは、マグロ型の矢を発射する、クロスボウです。可愛いでしょ……? ふ、ふふ……そうだな、可愛いなこれは。こっちは? 魔導弓…………非実体の弓なのか。なるほど……ん? これをハイウェポンメイカーで機械武器化したらどうだろうか……」
これは、色々と届いたな……。それにこれはなんだろうか? 希少な兵器です、参考にしてね……もしよかったら、使ってもいいって許可も貰いました……? カーネイジ、ブラスター。強力な破壊光線銃!? どのようなエネルギーコアを使っているんだ!? いやまて、まだあるな。
「…………かわいい」
か、かわいい……! 『まっかなしゃーちリュックサック』、大容量収納で、ジェット推進機能付き!? それに、軽い! 体まで軽くなる機能がついているのか、おお……。おお!? これをハイメイルメイカーで機械防具化したら……。使って良いんだろうか? 良いと書いてあるな……。
「少し、設計図を変更しよう。いや大きく変更しよう。重量のことは気にしなくても良くなったかもしれないぞ、これは」
これは、素材に恵まれているな……。ロマンを詰め込みすぎてる、重量が途轍も無いことになっているが、このリュックを組み込めば……収納面や軽量化も解決するのでは? では、この関節部はやはり被覆し、重量が増えても構わないから強化して保護しよう。それとこれは――――
◆ 第二階層・準備エリア ◆
真・抹殺者以外、全滅しました……。いやむしろ、真・抹殺者から『まっかなしゃーちリュックサック』が出来上がったから、とても良い結果なのかもしれないね!
「では、この地獄結晶はリンネさんに……あら? そういえば赤鬼の地獄結晶は?」
「ペルちゃん覚えてないの? チケット無いけど行ける行けるって突っ込んで壊れたの」
「…………深夜の、テンションでしたわね」
「冷静に考えてあり得ない行動をしたよね、あれは。これは絶対チケットアリで作るから」
「そう、ですわね!!」
「地獄結晶、そんな使い方があるんですねえ~」
「うん。かなり強力な装備が出来るから、次は絶対チケットありで作るよ!」
「楽しみ、ふふ、楽しみ楽しみ……っ!」
「お楽しみは、これからですわよ!」
よし、じゃあ次のお楽しみの準備をしようか! どん太と千代ちゃんは巨大料理が出たことで隠しきれないやる気の上昇を感じるし、リアちゃんは……なんだかんだ、話題になるものが出て実は喜んでるね。おにーちゃんはまた珍しい物を出したことに喜んで貰えたからか、エモーションが勝手に漏れてる。ふんふんふ~んって嬉しそうなエモーションがでております!
「ん、じゃあ~……相手は恐らく、魔術師? ワーロックだもんね」
「氷を使ってくる、水属性の魔術師と見て良いのかしら」
「属性までは……。もしかしたら、闇かもしれないですし……無属性かも?」
「相手の属性は決めつけないで行こうか。堅実に無属性攻めで、闇で回復されたら目も当てられないし。もし無属性が効かない時って、念属性だっけ?」
「そうですわ。その時はわたくしは念攻撃が出来ますから弱点を突けますわね。無属性攻撃しかない方は、念には攻撃手段がありませんわよ!」
「ん、火刑戦斧に、したほうがいいかな……火属性の」
「こういう時に情報がないのは辛いですわねえ~……」
『(´・ω・`)』
「おにーちゃん、大昔の敵なんでしょ? しかたないよ~」
『(´;ω;`)』
「……あ、そういえば、前に出た迸る紅蓮の閃光だっけ? あの斧、つくねちゃんにどうだろうね?」
「ああ、ありましたわね! どう、かしらねえ? でもあれ、今倉庫でしょう?」
「……倉庫でした」
「あ、大丈夫ですよ、それに急に武器変わったら勝手が変わるので……」
「それもそうですわねえ……」
ん~次のボスをどう攻略するか、情報がないってのは困るねえ~……。とりあえず氷の攻撃はしてくるだろうけど、ボス自体の属性が何なのかわからないから困るね。
「闇張りで、このまま行きます」
「水属性だったら火刑戦斧が通りませんし、闇でも半減? 念の可能性は低いと見て、そうですわね。その武器の方がよいかも知れませんわ」
「最悪、ペネ98もあるから、後衛のことをペネが切れるまで守ってくれても良いかもね!」
「そう、ですね! じゃあ……。用意、進めていきますか?」
「ん、此方も用意を……」
「千代ちゃんもおねがーい。じゃあ、眠れぬ不死者達よ、我等の力となれ! ネクロフォース!!」
『パーティ全員に5分間ステータス+150・被ダメ時無敵3秒効果、即時HP20%回復・状態異常回復が発動しました』
とりあえず、できる限りの用意を進めていこうか。まずはペネが欲しい人にペネを――――ん?
「あれ? ペルちゃん、ペネ105のままじゃない?」
「あら? あら! 覚醒スキルのペネ105がそのままですわ!」
「え゛……じゃ、じゃあ、今度は他の人にスキル回し手伝ってもらったほうが……」
「それに全員15も付いてるわ! あ、つくねちゃんは自前のがあったから0になってる! ん? ああ、千代ちゃんも不変不動の効果でペネ受け取れてないのか!」
『(*´ω`*)!』
「え? ああ!! わたくしのアイギスを、千代さんにかければ20になりますわね! では、アイギス!」
『ペルセウスが【アイギスの加護】を発動、姫千代が【ペネトレイト・20】になりました』
「なるほど、先程のつくね殿の準備を、今度は此方が手伝えばよろしいのですね」
「うん、おねが~い!」
「ええ、喜んで! さ、どうぞどうぞ」
おお、ペルちゃんが覚醒を発動してその後ノーダメージで終わってるから、ほぼ全員ペネ付いてる!! しかもアイギスは覚醒のと別カウントで、ペルちゃんはペネ105のままだ! うわーーーずるっ!!! でもこれで、まずは全員保険が効いてる状態から始まれるね、メチャメチャ心の余裕があるよ。
さあ、ワーロック! どんなボスなのか知らないし、大昔のコルダ王女が死力を尽くして戦った相手、ミズチみたいに行かないのは覚悟しよう! 用意は入念に、やり忘れたーってことがないようにして、行くよっ!!!
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