164日目 日本
昨日は完全にやってしまった。
やりすぎた……
「はぁ……」
僕はため息をつきつつ、地下室で魔石工場の管理をする。
ロゲステロンさんと多少は訓練していたが、久々の実戦だった。
しばらくは罠ばかりだったからな。
久しぶりの実戦で、しかも相手の実力が拮抗していたのだ。
だから、つい……というのはいいわけだな。
よし!
切り替えよう。
僕は両手で頬をパン!と叩く。
昨日の戦いで課題が見つかった。
カウンターだ。
現状、僕の主力は【魔影装】を使っての攻撃。
ある程度の敵なら、それだけでなんとかなるが、防御力の高い相手には【フレアバースト】と【狂乱の舞】しか通用しない。
問題は二つとも少しだけタメがあることだ。
昨日は【フレアバースト】しか使っていないが、おそらく【狂乱の舞】をやったところで構えから攻撃がバレバレなので、カウンターをくらってしまうだろう。
もちろん、【転移】からの【フレアバースト】は超強力だし、今後もかなり使える。
だけど、何度も使えるものではない。
そう考えると【めった刺し】を鍛えるのはありだな。
スキルレベルの高い【めった刺し】一度の攻撃で、残像を含めた複数の攻撃を一度でできる。
【めった刺し】に合わせたカウンターは無理だろう。
ということで、【魔石生成】【魔導合成魔法陣】を発動させた後は、ひたすら【めった刺し】の訓練だ。
すぐにSPが切れてしまうので、【ハイリカバリ】を使いまくっていく。
それから攻撃魔法も全然効いてなかったな。
現状攻撃魔法で一番強いのは【エアブレード】だ。
【風魔法】は【風刃】や【辻風】なんかもあるけど、あれは範囲攻撃だからな。
対人戦ではやや扱いにくい。
日本ではMPが使い放題だから、魔法のレベルを上げることができる。
しかし、上がるのは魔法のレベルだけだ。
ステータスの魔力が上がらないから、威力がそこまで出ないんだよな。
などと考えながら【めった刺し】を訓練し続ける。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます