第42話昼飲み公開放送

今朝、3杯生ビールを飲んで昼寝した。

夜は飲まないが、明るいうちに、飲んでみたい。

場所は、昭和区の蛸ん壺。

何も言わなくても、大将は瓶ビールの栓を抜く。

おでんを食べながら飲んでいる。

具は、大根、玉子、ごぼ天。

カラシたっぷりで食べると美味しい。

この店は、人生をリタイアした老人ばかり。

誰とも喋らない。

婆さんは耳が遠く、お爺さんは競馬に夢中。

今、2本目の瓶ビールを注文した。

680円なり。

おでんは、一つ120円である。

この人情たこ焼き屋は、お金が無い時ツケで食べさせてくれた。

もう、10年くらい前の話だ。

今は飲み代くらいはある。土日通い、お礼をしなくては。

来週、給料もらったら忘年会費4000円を払おう。

来月は、16日、29日と忘年会だ。

お陰様で、僕は飲み会のゲストとして呼ばれる事が多い。

飲み会に顔を出すと、必ずはしご酒になる。

だから、小説では居酒屋で登場人物を飲ませまくる。

今、おでんを食べ終えた。

瓶ビールを3本目を注文する。ツマミは何にしようか?

焼きソバを注文した。店主は僕の事をマスターと呼ぶ。

どんな、意味があるのか?


さて、瓶ビール2本で気持ち良くなった。

3本飲まねば、なにしに来たの?

ここは人情たこ焼き屋なので、大将に惹かれた老人が集まる。

さて、老人が集まってきた。

ウワサでは明日、雪が降るらしい。

信憑性は無い。寒いのは確かだが。

耳の遠い婆さんと喋る。婆さんは耳が遠く、大声で話す。

3本目の瓶ビールを飲み始めた。

ツマミはママさん特性の焼きそば。

酔った老人は手が付けられない。ドリフのオープニングのババアの笑い声だ。

席は7席しかない。

知る人しか知らない、飲み屋の聖地。

僕は一般人に嫌われる。

僕には、子供、お年寄り、ハエしか近付いて来ない。

子供は僕の話しに夢中になり、お年寄りは真摯な態度で話しを聴くと好かれる。ハエは常にたかる。臭いのだ。

生きたラフラシア。


いよいよ腹がいっぱいになってきた。

北野武の首が観てみたい。

そんな事を思いながら、人情たこ焼き屋で飲み続ける。

酔っ払って帰るので、酔っ払いエッセイに書きます。

まだまだ、飲んで帰ります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る