階段の謎と新しい世界

O.K

第1話:不思議な体験

ある日、小さな町に住む少年が毎朝通る公共の階段で不思議なことが起きました。この少年は名前は晃太(こうた)といい、階段を上るとき、いつも数えながら上がる習慣がありました。階段の段数はいつも同じで、それを数えながら上がることが彼の日課の一部となっていました。


ある日、晃太はいつものように階段を上がり始めました。いつものように足元の階段を数え、1段、2段、3段と上がっていきます。しかし、不思議なことに、いつもは階段の終わりに辿り着くはずの段数に達しても、まだ上がらなければならないようでした。彼は混乱し、再び数え始めました。4段、5段、6段と数えながら、またもや階段の終わりには辿り着けませんでした。晃太はますます混乱し、焦りを感じました。


最終的に、晃太は階段から降りて、階段を見つめました。そして、彼は気づきました。階段が1段増えているのです。それまでの階段は100段だと思っていたのに、今では101段になっていました。晃太はこの奇妙な現象に驚きましたが、彼の日課は変わりませんでした。彼は新しい101段の階段を数えながら上り続けました。


その日、晃太は学校に行くために階段を上がりましたが、学校に着いてみると、何もかもが違っていました。校庭には誰もいませんでした。教室にも友達にも先生にも誰一人として会うことができませんでした。晃太は不安に駆られました。彼は学校に入りながらも、中には何もないことを確認しました。まるで学校そのものが存在しないかのようでした。


晃太は学校の周りを歩き回り、町の他の場所にも足を運びましたが、どこにも人々は見当たりません。彼はこの不可解な状況に対処しようとしましたが、どうしようもありませんでした。町全体が静まり返っており、彼は孤独感に包まれました。


晃太は階段に戻り、再び上り始めました。101段の階段を一歩一歩上がりながら、この不思議な現実がどのようにして起きたのか考えました。彼は数えることで少しでも現実を理解しようとしましたが、答えを見つけることはできませんでした。


数日が経過し、晃太はいまだに町に誰も現れないことに絶望しました。彼は孤独と不安の中で生活を続けました。101段の階段は彼の唯一の友達であり、彼は毎日それを上り下りすることで生き抜いていきました。


この奇妙な出来事から数週間が経ったある日、晃太は突然目の前に光が現れました。それはまるで門のようなもので、次の瞬間、彼は新たな場所に連れて行かれました。町が消え、晃太は未知の世界に足を踏み入れたのです。


この新しい場所で、晃太は新しい友達と出会い、新しい冒険が始まりました。彼は過去の町や階段の謎を背負って、新たな未来へと向かっていくことに決意しました。そして、彼は101段の階段を上ることをやめ、未知の未来に進むことを選びました。


晃太の物語は、不可解な出来事に直面し、それに立ち向かい、新たな冒険に飛び込む勇気を持つ少年の物語でした。彼は自分の信念を持ち続け、未来への不安を乗り越えて成長していくことを決意しました。

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