第9話10月17日.

もう祖父母、両親共他界すれば、田舎はなくなる。建物残れど伯母のみになる、私の田舎は、篠山の今田町と思いきや近所の加東市東条町、オモチャ王国があるところ、両親共に同じ町内で徒歩5分もあれば着いてしまう、田舎へは神戸から一時間足らずで着いてしまうから、帰省という言葉はピンとこない、知人に沖縄出身の方がいるが、帰省は旅行に近い、近くて10

遠きは17田舎の道、今日は10月17日世界貧困撲滅デー、なので貧困では田舎さえ帰れない、遠い田舎もいかがなものか?しかるに、遠くて近きは男女の仲とはよく言ったものだ、お互い愛しあう男女の仲には距離隔たりなど、存在しないのだ、9ヶ月文通して付きあった19歳の彼女私二十歳、1日違いの誕生日、1日だけの同い年、二十歳のプレゼント100本の赤い薔薇、向かう電車の中恥ずかしい思いをしたのは懐かしい、男女の仲は遠い方が良い付き合って3ヶ月で魔法は解けた現実だ。男女の仲、互いにないものを補い合う関係がベスト、袖をつければワイシャツに、過不足のバランスが長続きの否決しない可決なのだ。天才バカボンは、これでいいのだ。現在の非常識が未来の常識になることもあるかもしれない。発明とはそういうものだ。遠くて近い田舎の道、二度と戻らない堺を決めた後でこの胸は疼いてる、振り向く度に切ないけれど祖父母の視線背中で受けた、起きてはあえない夢の中の二人、幼心思うサムデー、墓参り行かなくちゃ彼岸と共に、この道筋に杖の音、大工の名工祖父勇雄の遺伝子は大工職人としては私で途切れたが、日本最大の設計事務所の部長として敏腕を振るっている母の弟の長男、つまり従兄弟に受け継がれ。美術館、大規模医療施設、県市の庁舎、近くではグランフロント大阪の設計を手掛けている。もう会うこともあるまい。近くて近くの田舎道の私による、近くて遠い田舎道の日1017とおいなー、終着点は!

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