小さい説

はるむら さき

ヘイ、タクシー。

夜の繁華街。魔法のランプの魔神がいた。

疲れたなあ。をい、そこの君。

君の機嫌さえ良ければ、そのラクダをボクにくれやしないか。

そいつに乗って、僕はオアシスへ行こう。

あるかどうかは分からないが、疲れてしまった僕のやることといえば、

それくらいだろう。

運転手を残してタクシーは去って行った。




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