〜70〜恋は光司にくるのか?
陽炎です。
今この世界に調味料はあったと考えてました。
もしそういうのがあった時の為に調べておいたのに……。
でもみんなで作りたい。
うん。
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ということで味噌を作ろう。
メイド長のスピカさんに手伝ってもらいます。
スピカさんはいつも優しい。
今回も手伝ってくれることになった。
しかし近い!
距離感が近い!
俺は理性を保てる、大丈夫。
ダメだ、こんなヘタレだと。
スピカさんを射止めたい。
いいところくらい見せないと……。
そして味噌の作り方は自分の脳にある、はず。
大豆を500g、米麹も500g。
塩を200g。
それぞれ準備する。
大豆を洗って水に一晩漬け込んでおく。
そして用意したのがこちらです。
そして茹でる。
1〜2時間、ゆっくりやわらかくなるように。
コトコト。
この待っている合間の談笑は。
格別だ……。
まぁいい。
その後潰す工程に入る。
のだが、重大なことを忘れてた……。
ここにプロセッサーがない。
が全て根性で潰してみせた。
そして冷やす。
人肌程度なのが1番ベスト。
その待つ間には別のボウルに米麹と塩を混ぜておく。
それに大豆をイン!!
丸める時のスピカさんの笑顔。
えぇ。良すぎた……。
尊死しそうだ。
ボール状に丸めたのちコップなどにピッタリと詰める。
ちゃんと押さないと出来ません。(必要)
そしてこの後密封して待つ。
なんてできない。
半年から1年待つんだよ?
無理だ。
しかしそれを異世界風に解決しよう。
【神ニ選バレシ者】には遅くしたり、早くしたりすることができる。
それのおかげでクロウさんとも戦えた。
あの時は一夜漬けだったけど。
今はもう練習した。
蓋をして一瞬で時を早くする。
魔力が半分くらいゴッソリ取られたが、できたようだ。
いい匂いもする。
開けてみるとthe味噌が顔を出す。
あ、スピカがいつの間にスプーンを持ち出しパクリと食べた。
「おいしいよ、陽炎くん! 早く食べな!」
「そう? じゃあ食べようかな」
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そう言っていい感じになっていたのを光司はちゃっかり画面越しに見ていた。
「恋か、えぇな。青春って感じ……」
その後遠い目を向けていたのは話すまでもないことだろう。
うん、ね?
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読んでいただきありがとうございます。
面白ければ★★★、面白くなければ★。
♡もつけていただけると幸いです。
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