第6話
妹視点
お兄ちゃんはいつも弱気だった。
だから頼まれたことがあると、何でもやろうとしてしまう。
辛いことを平気で抱え込むタイプだった。
私はお兄ちゃんに言われて思ったけど、そんなお兄ちゃんのことを私は嫌いじゃなかった。
筈なのに、いつからだっけ?そんな態度になったのは、
いつからこんなに平気で自殺も出来るくらいにお兄ちゃんを追い込んだのは
「ごめんね、お兄ちゃん、お兄ちゃん」
お兄ちゃんは感謝をすると顔を逸らしてけど、私の握る手を離そうとはしないで握ったままにしてくれた。
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