第25話

「お兄さん、紹介相手探してあげようか」


「ぶっ飛んだな、おい」


「お兄さんの為なら何でもしてあげようと思って」


「うわぁ、自分はハーレムだからって調子にのってるよ。」


「それもあるけど本心だよ。」


俺の笑ってるけど真剣な顔がお兄さんにも伝わったみたいだ。


「・・・」

お兄さんは考える。


「優はまだ、中学生になったばかりだからな。俺の為にってその気持ちは嬉しい。けど今は俺のことは考えずハーレムを楽しめ」


「えぇ、でも」


「・・・」

お兄さんは少し笑った


「どうしたの?」


「中学生になっても変わらない口調だなって」


「??」

お兄さんは嬉しそうだった。


「変わらない部分と変わらないで嬉しいところがあるんだよ。まだまだ子供で可愛いってな」


「何言ってるの?俺もう中学生だけど」


「俺から見たら、まだガキだよ」


「言うてお兄さんとそんな年齢変わらないでしょ!!流石に子ども扱いし過ぎだよ!!」


お兄さんの言う通りなのかも知れない。


あの事件以降からみんなの前であんまり本音は出しきれてない所があるけど、お兄さんだけにはそれを出してしまう。

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