月光 短歌4首
滝口アルファ
第1夜
第1夜
(月光について)
雲間より洩るる月光さえざえと真相を説明するポアロ
《解説》
百人一首の
左京大夫顕輔(さきょうのだいぶあきすけ)の短歌、
「秋風のたなびく雲の絶え間より
もれ出(い)づる月の影のさやけさ」の
本歌取りです。
「ポアロ」は、言うまでもなく、
アガサ・クリスティーの推理小説に出てくる
名探偵の名前です。
日本の古典和歌の情趣と、
20世紀のイギリスが生んだ名探偵の
融合とコントラストが醍醐味の短歌だと思います。
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