『電脳怪談の遊戯少女』あとがき(コミティア提出版)
ども。反七夕のプリンスです。明けましておめでとうございます(3月だけど)。初めましての方は初めまして。なろう、カクヨムで見てるぞ!もしくは前の部誌でのお前の文章クソだったぞ!って方はお久しぶり(そしてごめんなさい)。Xで見てるぞ!って方は、いつもありがとうございます。
まず、今回のお話、『電脳怪談の遊戯少女』はいかがだったでしょうか。
初めましての方には分からないと思いますが、新キャラの登場、夏子の新技など、いかがでしたかな。
ここいらで、僕がなぜ『転生阻止の魔法少女』シリーズを書こうと思ったか、述べたいと思います。
ズバリ「王道が嫌いだったから」です。
僕は今の異世界転生系の事を、「どれだけ王道、常識に従いながら差別化できるか、どれだけテンプレを守りながら違いを出せるか」の戦いだと思っています。故にどこもかしこも同じようなものばかり。本名も誕生日も世の中から邪道認定されてしまった僕には、息苦しい事この上ない。
しかし魔法少女系は違う。「どれだけ王道を脱出できるか、どれだけ常識を無視できるか、どれだけテンプレを破壊できるか」の戦いです。『サリー』に始まり『ミンキーモモ』『クリィミーマミ』で生き永らえ、『セーラームーン』で戦いを取り入れ、『プリキュア』で肉弾戦を取り入れ、『まどマギ』でダーク要素を取り入れた。だから魔法少女のコンテンツは、変化と共に生きてきた、と言えるます。ほら今でも、魔法少女を題材としたエロコメディ、あるでしょ?
例えるなら、転生系は「敷かれたレールに上手く従って進めば高得点」ですが、魔法少女系は「敷かれたレールからダイナミックに、スタイリッシュに、脱線できれば高得点」という事になります。もちろん人を傷つけたら『おしまい!』ですけど(比喩でもリアルでも)。
次に、なぜ『依存』というテーマでこれを書いたか。
これは、常識に依存してしまったからこそ『神徒』に依存してしまったアオちゃんを見れば分かると思います。そう、宗教ってのは『依存』なのです。
自分ではどうにもならない事を、『神』に依存して解決してもらおうとする。これは宗教の本質です。神道でも仏教でもイスラム教でも、キリスト教でもユダヤ教でもヒンドゥー教でも。それらの宗教は皆、甘い言葉、意識高い系の言葉で人を釣る。
それを信じ切ってしまうと、宗教に違反するものに対し平気で残酷な事ができるようになる。今でも、常識から外れる行動を取った者達は酷い目に遭う。宗教ではないけれども『宗教』じみた事になっている事だってある。いや、宗教自体が『常識』に従う、という前提で運営されているんだなって。
そして、『常識』が『人を殺せ』と言ったら平気で人を殺す、という人間が実際既に出ています。『常識』に認められたいから、皆が『常識』の言う事に従う。口では「常識を壊す」と謳っておきながら実際に常識を破壊できないのは、『常識』を破壊しようとすれば自分が破壊される、と思っているから。『常識』に依存しているのです。
これこそ宗教。アオちゃんが『神徒』になった経緯も、こんな感じです。
そして今回、謝らなければならない事も一つ。
前回の『転生阻止の魔法少女』、拙い文のまま部誌に出してしまい本当に申し訳ございませんでした。さぞ「クソだ」と思われた事でしょう。
カクヨム版(改良版)のリンクを貼っておくので、良かったら来てください。オナシャス。
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