微かな、笑み
六月之羊
プロローグ
縁(えにし)と祈(いのり)は、縁の部屋でゆっくりな時間を過ごしていた。
今日は、二人きり。篝(かがり)は、サッカー部の練習で不在。
縁は、床で読まれるときを待っている本やマンガを少しずつ読んでいる。
そんな縁を、祈は、縁のベッドでゴロゴロしながら眺めていた。互いに別々のことしている。けど、ずっと変わらない二人だけの大切な日常である。
祈は、眺めていた縁に声をかける。
「縁って、本がほんとに大好きだよね。マンガにライトノベルに小説に。無駄に物知りな縁も楽しいからいいけど。」
「でしょ?祈の為にも、自分の為にも、知識はあった方がいいからさ。で、最近、知ったのは、魂の重さについて。」
「魂に重さなんてあるの…?ちなみにどれぐらいの重さ?」
「21gだってさ。」
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