大切な説明とお願い(ご意見募集の意図について)

(伊草の個人的な性質と悩み、考えをお伝えするノートなので、ちょっと重い話に……なっております……。閲覧タイミングご注意……頂けたら……幸い……です……)





◆「こいつは何故、一体どういう意図でこんなに意見感想を募るのか?」

 皆様は伊草に対し、そんな疑問を持たれたこと、これまでどのくらいありましたでしょうか。

 つまり、こうです。


「問題だらけのへたっぴが『問題点ないかー、ないかー』と言いまくるのはわかる」

「反応を全然貰えてない作者が『感想くれー、くれー』と言いまくるのもわかる」

「でもお前はどっちでもなくない?」


 どうやら客観的に言って、この認識は至極妥当なものらしい。

 伊草自身がそう気付いたのはつい今朝方。

 そしてそれは伊草にとって、己の文体がクセ強めであるのと同じくらい意外なことでした。



◆「意図がわからないと、何を言えばいいかもわからないものだよ」

 この話題にまつわって、ある方からそんなお言葉を頂きました。

 自分の経験を振り返るに、確かにその通りです。


 一点だけ、皆様にもがっつり伝わっている事実があると思うのですが、伊草は皆様からの意見をとてもとても欲しがっております。

 そしてもう一点、これも伝わっていて欲しいと願っていることなのですが、伊草は今まで頂いた感想を本当に、宝物のように思っております。


 ただ、どうして伊草がそんなに欲しがるのか、この勘所については皆様に(そうだったとは知らなんだ、という理由があったとはいえ)説明をまったくしてこなかった。

 これは色々な意味で良くない、なるべく早く説明をしたためなければならないと思ったのが、この記事を公開した主な動機となります。


 説明の前に、謝罪と感謝を記させて下さいませ。

 意図をまったくお伝えしないままご意見ご感想をねだるというのは、相手に労を強いること。

 この労の存在を考慮せずお願いを繰り返してしまい、大変申し訳ありませんでした。

 そして、ありがとうございました。

 そんな状況でコメントを寄せて下さったというのは、その労を押してでも、伊草に感想意見を贈ってやろうと思って下さったということ。

 この点、改めて頭の下がる思いを抱きました。

 ご厚情に、ひたすら感謝を申し上げます次第です。



◆読める含意ニュアンス、読めない言外ワイダニット

 以下説明です。

 まず、伊草が募集をしまくっていた意図なのですが、これ自体は簡単で、


「読んで下さった方々が何を感じられたのか、その反響を掴みたいから」


 ということになります。

 「は?」だと思われます。「いや、これだけ反響貰ってるじゃない。足りないの? それかわかんないの?」と。


 わからない……ある意味でだけ、そうなのです。

 ここについてこう喋るのはあまりにお恥ずかしいのですが、どうもそうらしいのです。

 皆様が下さったコメントが嬉しい、作者としてのその感覚は持っていて、だからこそ皆様のお言葉は宝物です。作品を編まれる作者としての皆様がそう感じるのと、きっとほぼ同じように。

 けれど上述の一点に関してだけ、どうもかなり違うようなのです。


 何故なのか。

 理由について、二点、考えたところでは自覚出来ました。


 一点目。

 どうも、自分はひとさまの言外の意図、“何故そう動いたかワイダニット”を感覚する力が極端に弱いらしい。

 二点目。

 一方で、自分はひとさまが記した文面の解釈、“行間や単語選びの含意ニュアンス”を考える回路は、頻繁に使用しているらしい。


 これは言い換えると、「頂いたお言葉の意味を“絞り込む”のはすごく下手」「頂いたお言葉が持ちうる、込められていたかもしれない含意を“展開する”のは得意」ということになります。


 つまり機微はわかるのです。でも意図はわからない。

 細部はわかるのです。でも主意がわからない。


 そうなると、どうなるか。

 「“言わなくてもわかるだろうとしたためなかったこと”についてだけ、異様に確信が持てなくなる」ようなのです。


 架空の例を挙げます。

 こんな思いに基づいた感想を、伊草が頂いたとします。


「キャラクターについて。自分はとても良かったと感じた。ただ、本人は調整の必要性を感じているようだ。何か役に立つことを言ってあげたい。なら、強いて言うならこの辺りは余地があるかもしれないから、伝えてあげよう。重箱の隅的な感じだけど、そのことはこれだけ書けてる人なら、あと普段から“面白い”って伝えてる自分の立場からなら、言わなくてもわかるだろう」


 この場合、たぶんこういう文章になると思うのです。


「キャラクター、よかったです! でも、強いて言うならこれこれこういう調整をしたらどうでしょう?」


 これは、通常は極論こう解釈されるのではないか。


「キャラクター、(繰り返しになるけどそれでも繰り返し強調したくなるぐらいに)よかったです! でも、(それでも気にされているようだから考えてみたことを言うと、)これこれこういう調整をしたらどうでしょう? (もちろん、今まで伝えてきたことからもわかってもらえると思うのですが、自分はあなたの作品と技量を評価した上で、敢えて更に磨くための選択肢を考えるなら……という前提で言っています。重箱の隅的な発言をそうとわかった上でしているのは、単純にあなたを応援したい、助けになってあげたい、と思うからですよ! がんばって!)」


 伊草の場合、このカッコが見えないのです。

 本当にすみません、見えないのです……。


 例えるなら、「初対面の人に初めての書き込みで上述のコメントをもらった」時に近いのかもしれません。

 そこに持ってきて、「コメントを何度も読み返して、読み出しうる含意を全て考えてみた」時の考えを足し合わせると、伊草の頭の中に状態が近くなるのかもしれません。


 つまり、


「“強いて言うなら”という言葉がある。ということは、“絶対こうした方がいいと思う”ではないよ! ということかも」


 などと正しく読んだりもする一方で、


「あ、けれど、“でも”という言葉がある。これを起点に読み解くなら、“よかった”は話の枕と取るべきなのかも?」


 みたいなことも本気で考えてしまうのです。いつも。



◆なんでそんなことになるねん

 ここでカッコ内の言葉は、以下のような要素などから読み出されるように思います。

 ・コメントして下さった方にまつわる、性格や言葉遣いのクセといった理解

 ・これまでの自分に対する言動の記憶

 ・通常、ひとが他人にコメントを寄せるというのはよっぽどのことである(という常識的体感)


 この辺が(この辺までも、つまり一事が万事)、常に曖昧で絞り切れない、記憶のキャパを越える大規模な情報としてあるため……だと自分では考えています。 


 たとえば性格理解についてですが、最近こんなことをやらかしました。


 ・戻ってきたことをお伝えしてからお返事がたまたましばらくなかったため、以下のような想像をして本気で怯え、相手に「えっ!? そんなことあるわけないよ!?」とつっこまれた


ありがとうございます、泣いた……。

いや、きっと優しくして下さるだろうということはその器の大きさからほぼほぼわかっていたのですが、自分の臆病さが「は? もうお前のことなんて忘れたよ。今更なに?」的想像を振り払うことを自己防衛的に許さず、すっごい胃が痛くなってました。

またよろしく……お願いいたします……。


 相手の方は裏表のない対応をされる風通しのよいお方です。

 付き合いも長かったし、沢山お話もしている方でした。のに、これでした。

 書いてあるとおり、「ほぼほぼわかっていた」んです。理屈では。

 でも、ダメだった。不安を振り払えず、ふとした時に何度も恐くなって心の中でバッドパターンの予行演習をするくらいにわからなかった。

 自己防衛と書いていますが、このバッドパターンを本気で心配するのは、車にはねられるのが恐くて外を出歩けないみたいなおバカな話だと客観的には思われるのではないでしょうか。

 しかし、ダメなのです。理屈を何度頭の中で繰り返しても、体感でピンと来ないために、全く理屈に沿って行動できない。そのパターンなのです。


 一事が万事、こんなです。

 “これまでの相手の方の言動”も、常に、安心していいかビビった方がいいか決められるほど絞り込めずに保留状態で蓄積されている。だから、親しい方相手でもこうなってしまう。


 コメントを寄せる際のフットワークや、寄せる内容の明文化率にも、これは影響してきます。

 伊草からすると全てのカッコが見えないわけなので、「もし相手もそうだったらきっとつらい。誤解の余地がないようにして、この好意を安心して、そして確実に好意として受け取ってもらえるよう書こう」と考えます。

 伊草が書いたコメントとその頻度、覚えて下さっている方は照らしてみて頂けたら……たぶん……ご納得頂けるのでは……と……。


 伊草の世界は、ホントのホントに今朝はっきり気付きましたが、どうもそんな風に皆様の世界とはズレてしまっているようなのです。


 説明はひとまず、ここまでとなります。

 言葉が足りていない点あれば、何としても補足できればと存じます。

 その際は恐縮ながら、ご教示頂けましたら、本当に幸いです。



◆わかったとしてどうしろと

 そして、はい……文末はといえばその、本当に恐縮ながら、この話となります。


 皆様からコメント寄せて頂けること、自分にとっては本当にありがたく、嬉しいことで。

 そしてそれだけに、恥ずかしながら、本当の意図を確かに掴みたい、それを自信にも、安心にも、力にもしたい、と切に思っております。


 そのため、もしよろしければ、なのですが、以下のこと、お願い出来たら……と思うのです。


 ・「交友の記録を上手く読み出しできないおつむなんだな」と思う

 (記録はあるのですごく親しい友達だとわかるのだけど、実感が一部欠けがち、的な、記憶喪失の友達に話しかけてやる時みたいな……)


 ・誤解してすぐ落ち込むやつだと前提して、「こんな勘違いはするなよ」と付け足してやる

 (例:「これはお前が欲しがるからひねりだした指摘なんであって、わたし自身はぶっちゃけこのままでも全然いいんじゃねと思ってるくらいだからそこは安心しなよ」)

 (本当に、今までのお言葉に一言付け足して下さるだけで結構です、それだけで大きく変わります……)


 本来、こういうのは自分で自分を矯正して、ひとさまの言葉の受け取り方を変えるなどといった努力で対処出来るようにするのが筋だろうと思います。

 しかしそれがどうにも上手く果たせず、こうして説明ついでにお願いをしてしまうに至ったこと、本当に恐縮しております。

 ですが、皆様のお言葉を、びっくりするほど恵まれている状況を、活かしたいのです。活かして、ご厚情や期待に応えたいのです。


 何卒ご検討のほど、よろしくお願い、申し上げます……。



◆そして、最後に

 この記事なんですが、字数数えたら約4400字ございました。


 ……。

 …………。

 ……………………。

 そういうトコだよ!!!!!!!!


 ここまで読んで下さり! あまりにもありがとうございました!!!!!

 これからも!! よろしく!!!! おねがいいたします!!!!!!!!!!!!!!



(2023/10/15 21:04:41

頂いたコメントへのお返事に補足を付記いたしました。)

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