復活ライブー11
全くの予想外だったのだろう。
ぐっさんや哲治さんですら、目を大きく見開いていた。
まさか、ルーが、あの子たちを難なくステージに上げるとは。
そのどよめきに、1階のプレイエリアで子供達の面倒を見てくれていた人達も、子供を連れて降りてきた。
ケイトや音と唄もいる。
ショウとカーリーが、音出しをして、お互いの音量を合わせる。
静かになったところで、ルーがピアノを弾き出す。
いつもよりスローテンポだ。
この曲は、スローになる程バラード感が増す。
あの子たちの嫌いなパターンだ。
ルーが一声歌ったところで、あの子たちの演奏が始まる。
歓声があがる。
10ヶ月ぶりだ。
私の目が滲んだ。
ルーの低音でしっとりとした歌に合わせるかのような、あの子たちの演奏。
以前なら、お構いなしに突っ走っていたのに。
少し大人になったのかな!
以前のガサガサのコーラスには、やさぐれ感が強かったが、今日は、いい感じに気怠さを醸し出している。
ルーのピアノリフとレイのシンバルで、この曲は終わる。
レイもショウもカーリーも、涙を浮かべていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます