　ぐっさんのライブハウスのプレオープンに招待された。

「演るか演らないかは別として、とりあえず来てくれ！」

このままでは、ライブなんて出られる状態ではない。

「俺たち、弱気になってるのか？

らしくねぇじゃん！」

「何演るか、それぞれ言え！」

レイちゃんは、イライラして怒る。

「キーボードとベースなら、私は何でもいけるよ！」

「でも、カーリー、お得意のキーボードなのに、指転がってたよな！」

レイちゃんは嫌味を言う。

私たちお得意の小競り合いだ。

「そんなレイちゃんだって、さっきシンバル叩き損ねてたよね！」

「シンバルの位置の調整中なんだよ」

指が転がったり、シンバル叩き損ねたりなんて、中学生以来だ。

「ていうか、ショウ、お前本気出してる？」

2人で、ショウくんをガン見。

「まあ、指慣らしだな！」

「弱気出すんじゃねぇよ！」

「ガンガンやれよ！」

2人で攻め立てる。

自信を無くしているショウくんへの私たちの鼓舞の仕方だ。

たぶん。

「ショウ、演る曲は、お前が決めろ！」

ショウくんが提示してきた曲は、

『Ｔｅｌｌ　Ｍｅ　Ｗｈｙ』

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