復活ライブ
復活ライブー1
俺の休みが水曜日と日曜日なので、3人で集まれるのは、週に2日だけだ。
出会った頃から、毎日顔をつき合わせ、一緒に演っていた。
一日の大半を3人で過ごしていた。
いまや、あの頃は、他人の人生だったかのようだ。
今は、それぞれ仕事や育児、勉強の合間でのバンド活動だ。
ロンドンにいた頃住んでいたスタジオハウスは、もともと往年のロックバンドのメンバーが、自分達の為に立ち上げていたインディーズレーベルのスタジオだ。
その後、メンバーの急死や解散があって、そのうちのメンバーの1人が引き継いでいた。
結構なおじいちゃんだ。
まだ売れていない若手のミュージシャンや、当時同じフィールドで演っていた他のバンドのソロアルバムとかに携わっていたらしい。
俺たちが、アメリカ中のライブハウス巡業の旅を調整し、ヨーロッパで幾つかのテレビやフェスに声がかかった時に、ここを拠点にさせてもらい、レコーディングもしていた。
俺たちのボス八木さんが、このレーベルの社長に気に入られ、後を任せられた。
アルバムの販売先やライブハウスのツテも、すでにあった。
当時、所属していた何組かのミュージシャンは、ほとんどが移籍し、3組だけが残った。
お互い切磋琢磨し、協力し合い、かけがえのない仲間になった。
◇◇◇
スピンオフあります。
『ピアスとタトゥーと本棚〜カーリーof Scream of No Name』
https://kakuyomu.jp/works/16818023212402223344
『パンクな姉と優等生な妹の噛み合わない夜』
https://kakuyomu.jp/works/16817330668195992904
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