日記

 私がそれを見付けたのは、偶然よ。


 たまたま、目に留まったノート。


 本棚の隅に。ひっそりと置かれていたはずなのに。


 今から思うと、

 日記の方から、

 私に見てくれ と言わんばかりにアピールしてきたのよ。


 手に取れ とノートからせがまれているような気がして、

 私はそれを手にした。


 はらり


 自然と開かれたページには、

 私への懺悔と彼の決意が書かれていた。


 彼の丸っこい字で。




 罫線を埋めるように


 なげく文字。



 それは、

 私には衝撃の内容だった。





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