0020 リリア
「料理ステータス」が高い獣人がいた。名前を「リリア」という。
他の獣人にも料理ステータスが高い獣人がいるにはいたが、リリアは桁違い!ではあるのだが、ひとつ問題があるのだ。
少女なのだ!俺の世界では小学6年生、もしくは中学1年生位?あどけない瞳を持つ少女なのだ。
・・・さすがにこの子は抱けないよ〜倫理的に無理だろ?日本じゃ逮捕だよ。
リリアのすごい所は、再現性だ。一度食べた物と同じものを完璧に作れると言う所。
俺は、玲子にお願いして、リリアに料理というものを叩きこんでもらった。
更に、街で美味しいと思った所にもリリアを連れていく。リリアはドンドン料理を憶えていった。
ただ、欠点がある。それは統率力である。料理長に任命したものの、今までは一人で料理を作っていたために人を使っての段取りが上手くないのだ。
という事で、困った時のギルマスにお願いして、俺が美味しいと思う料理屋に俺がお金を出すからという条件で料理担当を全員修行に出した。
これで、美味しい食卓を楽しめる日も近いと思う。
リリアに関してはもう一つ、問題があった。
どこで聞きつけたのか、夜這いに来るのである。いつも一線を超えそうなところで俺が目を覚ますので、ギリギリセーフなのだが、隙をついては俺に迫って来る。
他の獣人族の女性に聞いてもリリアは立派な大人ですよと言われる始末。頼みの玲子も「異世界なんだから気にしなくていいんじゃな〜い」あっけらかんと答えるだけだった。
今夜も夜這いに来るリリア。ん〜どうしよう、俺の倫理観がそれを許さない。
もぞもぞと下半身を弄ぶリリアを捕まえて、キスをする。これぐらいなら、ギリギリセーフ・・・リリアが舌を入れてきた!しかも上手い!俺はされるがままになってしまい、リリアの手の感触が気持ちいいし、逃れたいのに快楽を欲しがる体が動かない・・・リリアの手が俺の下半身に届いた時に、俺は正気を取り戻した!リリアを引き剥がし、一緒に寝るだけにした。
朝、目が覚めた。リリアは俺の腕に抱かれ眠っている・・・。
俺、裸になってるんですけど?
「お目覚めですか?ご主人様。」リリアが目を潤ませて言ってくる。
「リリア、まさか・・・俺」
「すっごく気持ち良かったです。ご主人様って、野性味溢れて激しいんですね。私の中にご主人様の熱い飛沫を感じた瞬間、虜になっちゃいました。」
・・・や、やったのか?俺、やってしまったのか?
「ねぇ~ご主人様~」リリアが甘えた口調で
「もう一回、しよう。ね?」
「だめだぁ~!」俺は部屋から飛び出す。
「どうしたのですか旦那様!裸で走り回って!」と他の嫁が騒いでいた。
当然、朝食の味が上がったのは言うまでもない。
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