第197話
貴重な夏休みの1週間を費やし、俺は成し遂げた!!
「
「如何した?」
俺が何度も何度も魔法剣を作り叔父さんの作ったチープな折り畳みナイフとぶつけ合いをしている間、母たちと酒盛りを始めた叔父さんたち・・・
既に見飽きたとばかりに自習を言い渡され一人でこつこつと打ち付け合う事1週間、とうとう俺は成し遂げた!!
「お!ナイフが真っ二つだな~」
「おう!俺はやったぜ!!」
「どれ、見せてみろ」
「おうおう!見てくれ見てくれ!!どうよ俺の努力の結晶!!」
自慢げに折れた折り畳みナイフを
マジでこの単純作業は辛かった。
叔父さんからはせめてこの折り畳みナイフを折る位までと言われたけど、魔法剣を作り折り畳みナイフとぶつけては折られ、作っては折られ、作っては折られを繰り返したがやっとナイフを斬ることが出来た。
達成感から自慢げに待ち構えていると
「あ~流石に劣化して折れたか」
「え?・・・劣化?・・・折れた?斬られたのじゃなく?」
叔父さんはうんと頷き謎空間にその折れたナイフを仕舞う。
叔父さんの言っている意味が理解できない・・・理解できたとしても理解したくない。
叔父さんはまるで諭すように続きを話す。
「何回も何回も硬い物同士をぶつけ合えば流石に金属疲労で劣化するだろ?」
「確かにそうだけど・・・でもさ~」
うん、やはり理解出来てもしたくない気持ちである。
それを察した風な叔父さんだが、それは一瞬であり俺の気持ちなぞお構いなしと言うように考察を続ける。
「流石に1週間も手入れ無しでぶつけ続けたからな~」
「と言う事は?・・・」
理解していない風を装うが、無視して無情にも話し続ける叔父さん。
「新しいのを渡すから」
「渡すから?」
「頑張れ!!」
叔父さんはそう言って何処からともなく謎空間に手を突っ込み、予備を含め5本の同じ形状の折り畳みナイフを俺に手渡し、「じゃあな、頑張れよ」と言う言葉を残し、また酒盛りへと戻って行った・・・
「くそ~!!見返してやるからな~~~~~!!」
俺の特訓はまだまだ続きそうだ。
★~~~~~~★
麗華さんの紹介で治癒のスペシャリストと言う方を紹介頂いた。
名前を
「聖ちゃん、治癒と言うのは最低でもこれ位出来ないといけませんよ」
指導初日の最初の言葉がこれだ。
笑顔で優しそうな紳士的な方だと思ったが、その出来事でその笑顔が不気味に感じてしまったのは仕方ない事であろう。
「え?」
「よく見てくださいね~」
そう言いつつ、どんな方法で行ったのかは解らないが、腕の肘から先がボトリと床に落ち、腕から大量の血が噴き出す。
「はぁ?た、大変!!救急車!!」
「慌てない、慌てない、落ち着いてください」
「え?でも・・・」
そして、次の瞬間、体全体が一瞬発光したかと思うと時間を巻き戻ししたかのように血と
腕が元の状態に戻り、飛び散った血の跡すら消えている。
「はぁ?・・・え?・・・何これ?」
「治癒です」
「え?治癒?」
訳が分からない。
治癒って言われたも信じられないが、事象えお考えると腕が元の通り治っているから治癒と言える?
いや、いや、治癒と言うより巻き戻しの様に見えたけど・・・
「はい、では最低でもこの位は出来る様になりましょうか」
そして、私の夏休み前半は血みどろの特訓が開始された。
★~~~~~~★
「始めまして」
「始めまして・・・」
麗華さんの伝手で紹介して貰った魔法使いを自称するお爺さんが目の前にいる。
老紳士で好々爺と言った感じで二匹の子犬を連れて家に来られた。
「麗華さんに聞いているが、魔法を使うらしいね」
「はい、と言っても体に纏う様な感じで大したことは出来ませんけどね」
「そうなのかい?」
「はい・・・」
そして、その方はどんなことが出来るか見せて欲しいと言われた。
私は一通り今自分に出来ることをお見せした。
「ほ~中々智さんは考えなさったようですな~」
「そ、そうですか?この位しか出来ませんが・・・」
「わははははは~そんなに緊張して謙遜しなくても良いですよ」
「はい・・・」
「では少し今見せて頂いた魔法を私なりに使い御見せしましょう」
そう言った彼は私の使った魔法と同じことをしているとはとても思えない様な事を私に披露してくれた。
「まぁこんなところですかな」
「え?同じことをしたんですよね?」
「はい、魔法の威力は違って見えますが、同じ魔法で同じ魔力を込めて発動しましたよ」
「はぁ?そうなんですか?」
「はい、そうなんです」
そして、私の特訓が始まった。
悪魔倒すのにここまで必要なのと言う程の特訓で、魔力が尽きたと思った瞬間には何故か回復させられて、次々に魔法を使う様にと言われ、その言われるままに魔法を行使した。
いつ終わるとも解らない程の回数の魔法を次々と使う・・・
しかし、特訓は始まったばかり・・・
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