第157話
「相談がある。昼休みに時間をくれ」
天音、智、紗姫、清美がクラスに居たので早速相談事を持ち掛けた。
乙女にはメッセージで連絡済みでOKを頂いている。
「いいわよ」「OK」「わかった」「了解」
全員から了解を得たので昼休みに話して決めねばならない。
京には放課後に説明すると言っているので迅速に決めねばならない。
それと、越近が登校して来たので俺から声を掛けた。
多分、入学して初めてのことかもしれな。
天使が驚くこともあるんだな~などと思いながら礼を言ったが、「当たり前のことを当たり前にしただけです」と返された。
何だか釈然としないが、彼とはまぁこんな関係でいいか~と開き直った。
昼休み
「それで?昨日の事?」
天音が早速、移動して皆で集まるとそう言って本題を聞いて来た。
他の者はキョトンとしている。
「ああ、天音以外は連絡が遅れて事後報告となるが、昨日学校で誘拐騒動があったのだが、京が攫われてな」
「あ、今朝、杏子と小町が言ってたやつかな?」
乙女がそう言いながら俺に聞いてくるが同一犯かは解らないが、京を攫った理由が「俺がムカついた」だからな~同一犯もあり得るが・・・
「同一犯かは解らん・・・相手はもうこの世に居ないしな」
「「え?」」
紗姫と清美が驚いている。
他の者は異世界で生死を多く見た影響だろうが特に驚いている様子はない。
事件の事を説明をすると、紗姫も清美も納得してくれたが、少し複雑そうであった。
「ああ、夜魅君は今日休みだったのはそう言う訳か・・・」
「まぁ今後も休みだけどな」
智が夜魅の欠席について納得を表す。
天音が本題を切り出す。
「茂武、本題を早く言わないと昼休み終わっちゃうわよ」
「そうだな、それで、事件のあらましはさっき説明したとおりだ。それで、京に何処まで話すかについて考えている」
清美が手を挙げて質問してくる。
「悪魔が関わっている事じゃないからそこまで話さないってこと?」
「う~ん、そうするか如何か迷っている」
「?何を迷っているの?」
何をと言うと何処まで話すかという事だが言い方が悪かったか?
「京に今回の件で何処まで話すかという事なんだが何か説明でおかしな所あったか?」
「いや、そうじゃなくて、条件として私と同じじゃないかな~と・・・」
「?どういうこと?」
清美曰、今回の件だけ話すならそれでもいいが、俺が迷っているのは今後また京が巻き込まれることがあり、それが悪魔の仕業だった場合の事を気にしているのだろうという分析で、巻き込まれた場合は如何するか?清美の様に守るのかどうかの俺の気持ちだと言う。
確かに言われてみるとその通りだ。
京の気持ちを受け入れて清美と同じよに守るかどうかだ。
溜息を吐いた後に天音が俺に語る。
「昨日、私は理解していると思って最初は私たちを優先してね~お願いよって言ったんだけど、茂武は全く理解していなかったのね」
「う・・・仕方ないだろ!!」
「何が仕方ないの?」
天音にそう言われるが俺も何が仕方ないのかよく解らない。
静観していた紗姫が俺に言う。
「私をまた受け入れてくれた優しい茂武だから心配してないけど、京ちゃんの事は真剣に考えてあげてね」
「え?」
「私は京ちゃんが私と同じ立場になっても気にしないよ。それに、私の茂武に対しての気持ちは何があっても変わらないと・・・思う。一度裏切ったような」
「紗姫!あれは悪魔のせいだからお前の気持ちどうこうではない!」
「茂武・・・ありがと・・・」
紗姫も俺がまた一人好きな子を増やすのには何も言わないようだが真剣に考えて欲しいとだけ言う。
乙女がここで茶化す。
「茂武、イチャコラしてると時間無くなるぞ!!」
「乙女よ、イチャコラって・・・」
「え?あれをイチャコラ言わずに何をイチャコラ言うのかな?」
「う・・・」
乙女が俺に「犯人はお前だ!!」みたいな感じで俺に指を差して胸を張りながらそう言う。
紗姫が真っ赤になりながら「イチャコラ」と囁いているが・・・
すかさず智がにんまりと笑顔で追加で駄目押しを言う。
「茂武の気持ち次第!今回は悪魔関係ないけど次回は解らない、その時また守るとしても今回みたいに幼馴染として守るのか自分の女として守るのかって違いだけだから、本当は説明何て適当でもいいんだけど、茂武は京のこと好きなんでしょ?だから、適当に言いくるめたくない!て事だよね~」
「う・・・そうなのかな?」
「さぁ?茂武の気持ちは茂武だけの物だし、見ててそう思っただけで本当の気持ちは言わないと解らないよ~」
「そう・・・だな・・・」
「天音が言うように、優先順位は私たちだからね~京より先に私の初めて奪ってよね」
「おま・・・」
言った後に恥ずかしかったのか白い頬を真っ赤に染め耳まで赤くしている智。
見回せば全員真っ赤な顔である。
多分、俺も顔は赤いと思われる。
何故ならさっきから体温の上昇と心臓の音が五月蠅い。
何だか恥ずかしくて誰もそれ以上話そうとしない。
そうこうしていると、時間切れのようで、昼休みの終わり5分前となったので教室に戻ることとなったが、結局、相談事の問題が解決せずに放課後の京との話へと挑むこととなった。
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