第129話

GW中は鼠の国に殆どいた。

皆楽しんだし俺も楽しかった。

シーエリアに行ったりもしたし、ナイトパレードも楽しんだ。

今年は記念イヤーと言う事で色々なそれに関わる催し物もある為特に今年は華やかだった様で女性陣も大満足だったようだ。

妹も大興奮で帰って来てから向こうでの思い出を母に聞かせていた。

母も「良かったわね~」と楽しそうに聞いている。


スマホを見るとメッセージが届いていた。

陣かメッセージには闘技場のお誘いの様で、次はどんな相手を戦わせるかでチームの幹部一同が論争を繰り広げていてまだ決まっていないが近日中には決めるから準備しとけと言った内容だった。

確かに乙女たちを連れて行く条件に闘技場に出ることを請け負ったことを思いだした。

この流れってレースにも出ることになるなと半ば諦めて陣に「連絡を待つ」とだけ返信しておいた。


GW明けて学校へ向う。

何時もの様に校門の前には・・・増えてる・・・

6体の地蔵・・・筋肉部の部員と思いきや11体に増えていた。

何時もの様ににこやかに筋肉部部長の栖山すやまが俺に声を掛けてきた。



「やあ、おはよう」

「ああ、おはよう・・・増えたな・・・」

「そうなんだよ!!聞いてくれよ」

「おぅ・・・」



紗姫たちが「じゃあ先に教室に行ってるね」と言いつつ去って行く。

彼女たちにとっては特に興味もない事なのだろうが、俺も興味は無いが振られた会話に答えない訳にはいかない。



「実はGW前に仮入部して居た人たちが入部してくれたんだよ」

「おう、良かったな」

「ああ、これで13人となった」

「そんなに増殖・・・増えたのか?」

「増殖?」

「気にしないでくれ・・・」

「そうか・・・それで、さらに増えるかもしれないんだ」

「え?まだ増えるの?」

「それだけ筋肉を鍛えることに喜びを感じる者がいたんだよ」

「そうか・・・まぁ頑張ってくれ」

「ああ」



筋肉部は更に部員が増えるとのことらしい。

確かに筋肉を鍛える事により自分の肉体を鏡に映した時の変化に喜びを感じることはあるが、彼らにとってはそれだけでは飽き足らない何かがあるのかもしれない。

教室に行くと、既に女性陣は揃っていて楽しそうにGW中の思い出を語り合っている。

戻りの車中などで散々話したような気もするが語り足りない程楽しかったのかもしれない。

ふと見ると蛭田が朝からぐったりしている。

鼠の国では散々振り回されていたのでまぁ疲れたのだろうそっとしておこう。

「あのジェット何とかと言う乗り物は面白かったにゃん」「海賊のやつが面白かったチュン」と神獣同士でも語り合っている。

彼らも楽しんだようである。

俺も話に加わり話しているとHRの時間となった様で鳴ちゃん先生が教室へと入って来た。



「HR始めますので席に着いてください」



先生の掛け声と共に皆がそれぞれ自分の席へと着席して落ち着いた所で話し始めた。



「今日は体育祭の件でお話があります。午後からそれぞれ赤白に別れて競技の話し合いが行われますので午後からは間違いない様にそちらへ行ってください」



今日は午後から体育祭の話し合いであることを生徒に告げてなんだかほっしたような顔をする鳴ちゃん先生。

まだ慣れていないのかもしれないが、最初の頃の様なキョドっている感じはなくなって来たので少しずつ慣れて来たのかもしれない。


午後、赤組である俺、天音、紗姫、京で体育館へと向かう。

白組は武道場へ集合らしい。

体育館へ入ると一美さんが先に来ておりこちらに気が付くと手をひらひらと振っていたのでこちらもペコリと頭を下げておいた。

杏子、花も先に来ていた様で2人も小さく手を振って来たので振り返しておいた。

「ハーレム王」「爆発」「殺す」などの声が聞こえるが・・・

クラス以外の男子からも殺気を飛ばされている。

慣れたし大したことも無いのだが気分が良い訳では無いので威圧を・・・

天音に背中を突かれた様で振り向くと呆れた顔で天音に注意された。



「茂武、威圧出そうとかして無いよね?」

「え?ソンナコトシナイヨー」

「はぁ~貴方の威圧って結構威力有るから大惨事になるわよ」

「ソンナコトカンガエテモナイヨー」

「まぁやらないなら良いわ」



天音はエスパーなのだろうか?俺の行動が先読みされるとか・・・

まぁ確かに威圧ってピンポイントで相手を狙える訳では無いからここに居る者に洩れなく効果があるだろう。

特に敵意ある者には効果的ではあるのだが、それ以外の者にも・・・確かに大惨事だな。

謎の集団気絶や失禁起こして時間を無駄にするところだったな、危ない危ない。

そうこうしている間にチーム代表の先生である釜田かまだ先生がやって来た。

乙女のクラス担任でうちのクラスの副担任とは何だかライバル関係にあると聞いているがどんな先生だろうと思っていたが・・・



「体育祭で代表を務める教師の釜田だ!!」



乙女に聞いたが「面白い先生だよ」としか言わなかったが、確かに面白いと言えば面白いのか?

特徴から言うと女性でロングヘアーを後ろで結びポニーテールにしており、顔はキリっとした美人である。

最大の特徴は体育教師らしいのでジャージ姿だがTシャツ越しにも解る筋肉と二の腕・・・

この学校は筋肉系の教師多いのか?

ライバルと言うのはそれ関連だと言わなくても解る。



「白の代表教師の金剛には負けたくないので皆の奮闘を期待する」



バチバチですやん・・・ライバルと言われるのはこう言うところからだろう。

後程、釜田先生の担任のクラスの一美さんに聞くと、やはり筋肉関連のライバルだったようだ。

女子のボディービルダーでもある釜田先生は異性ではあるが学生時代から金剛先生たちとはライバル関係だった模様。

筋肉部を立ち上げたことを悔しがり女子筋肉部を立ち上げようとしたが教頭先生に留保された模様。

そんな感じで同じ教師になって尚且つ同じ高校ということで事あるごとに何かを競い合う仲らしい。

ある意味健全である。

俺は対抗リレーと借り物競争に参加することとなった。

対抗リレーは足の速い者が選ばれるとのことで無条件で俺となった。

借り物競争は何故か人気薄だったので選んだのであるが・・・人気が無いのにはそれなりの理由があることを後程知ることとなった。


★~~~~~~★


「映えある白組となった諸君!!」



ポーズを決めながら生徒たちに語る白組代表教諭の金剛先生は気合十分と言った感じに生徒たちに語られます。

入学初年度に名物の体育祭に参加することとなりましたがこの学校の体育祭は一風変わっていると聞き及んでおります。

先生も参加するし、それぞれのチームの代表は先生となります。

先生たちが参加する競技もあり中でも応援合戦は先生と生徒有志による応援団が各チームで作られて競い合ったり、教師対抗リレーと言う教師だけが参加するレースなどもあるそうです。

今、まさにチーム代表教師の金剛先生と言う筋肉教師が熱く生徒に語っております。



「赤組の釜田先生には負けたくない!!是非とも勝って彼女の鼻を明かしてやろう!!」



勝ちたいのは完全に私情でした・・・

残念なことに同じ学年で仲の良い杏子と花とは違うチームになりましたが、負ける気は毛頭ありません。

それにこちらには乙女お姉様が居ます。

私の見っとも無い姿をお姉様に晒す訳には行きません!!



「お前たち豪華景品は欲しいか!!」

「「「「「おー!!」」」」」

「今年は白組で景品を独占しようぞ!!」

「「「「「おー!!」」」」」

「諸君の奮闘に・・・期待する!!!!!」

「「「「「おー!!!!!!」」」」」



凄い熱量です。

ふと見ると乙女お姉様も周りの生徒と同じく拳を突き上げて叫んでおられます。

確かに体育祭などの運動系のことは乙女お姉様が好みそうですね。

私も負けずに拳を突き上げて叫んでいますが、こういうのも楽しいものですね。

お嬢様学校では経験できないことでウキウキします。

乙女お姉様の学校と言う事で来て正解でした。

特に景品には興味は御座いませんが、勝って乙女お姉様に褒めて頂きましょう!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る