第106話
春の桜の咲く金沢は実に綺麗だった。
家へのお土産は猫のサブレときんつばとビスケットの合体したお菓子だった。
猫のサブレは流石は猫、ヴァイスが何故かお勧めして来た。
皆それを見た瞬間に買う事を選択していたし、まぁ可愛いので妹が喜びそうだ。
きんつばとビスケットの合体のお菓子は天音の一押しだった。
試食したが実に美味しかった。
このれも皆が買い漁っていた。
帰って来ると早々に妹がお土産を要求したので渡すと「可愛い、可愛い」と言いつつ頭から丸かじりしていた。
お菓子なので当たり前であるが・・・
早速電話で陣に連絡を取ると、色々と情報を教えてくれた。
どうやら闘技場の出場者にDDを使った者がいて、締め上げて情報を得たらしい。
その中で気になる情報が1つあった。
「そいつ曰く、レッドデビル運営の売春宿の様な店でサキュバスだと言う嬢がいて人気らしいぞ」
「ほうほう、そこ詳しく」
「お前も男だしそういう事に興味あるようだな~このスケベめ」
「お前と一緒にするなよ」
「はぁ?俺は・・・(ゴニョ)蓮美一筋だ」
「はぁ?聞こえんぞ~~」
「まぁいい、その嬢とやると憑りつかれた様に貢ぐ者が多いらしいから余程美人かテクニックが凄いんだろうな~」
「あ~注意するが、試すなよ」
「馬鹿か!!俺は~ゴニョゴニョ」
本物のサキュバスだからな~風俗との相性は最高だろうな。
そして、本当に憑りつかれるから質が悪い。
陣には再三注意して、若しも事に及んだら蓮美さんにチクるぞと脅しておいた。
亮二にも伝えて貰う事と、もしもその売春している所に乗り込むのなら俺たちも参加することを伝えた。
「女たちも連れて行くつもりか?」と言われたが、連れて行かないと俺が怒られるのでそのつもりであることを伝えると、「乙女は分かるけど・・・」と言われたが、天音も智も武闘派でお前より強いんだけどね~
陣からは「どうなっても知らないぞ。お前が責任持てよ」と言われた。
陣は意外と
ヴァイスを使うまでも無くサキュバス飯井の居場所は割れた。
客から精気とお金を巻き上げているであろう彼女・・・いやあの魔物も年貢の納め時なのだろうが、如何討伐して照さんたちに引き渡すか・・・
そして、斐谷はどうなっていることやら。
一度何時ものメンバーで集まって話す必要があるだろう。
それにしても、派手に動けばバレると思うが悪魔が関わっていてこんな行動するとか何か裏でもあるのか?それとも悪魔は関わっていない?・・・
まぁ飯井か斐谷捕まえればわかる話だし、もし分からなくても問題は無いと思う。
悪魔に言い様に踊らされている気もするので好い気はしないのは確かだが、サキュバスを野放しにするよりましである。
サキュバスを処理するのも本来は俺たちの仕事ではないのだが、同級生だった誼で手ずから葬ってやろう。
★~~~~~~★
「ぐふふふふ~馬鹿な男ですね~」
「本当に悪魔だなお前・・・」
「ぐふふふふ~だから言っているじゃないですか~悪魔だって」
「あ~はいはい、悪魔ね~まぁうちは良い嬢を紹介してもらったし、よく働く下僕君が俺らの為にも働いてくれる訳だから文句は無いけどな~」
「ぐふふふふ~レッドデビルにもいい話でしたでしょ?」
「ああ、損は全くないな」
悪魔と話す男はレッドデビルの武闘派の取りまとめ役の男であった。
幹部の一人で今日はリーダの代わりにこの場に来ていた。
この男は悪魔の事を本当の悪魔とは思っていないようで、悪魔と言うのはコードネーム的なものか何かだと思っている様である。
悪魔もムキになって主張もしないので誤解はされているが、普通に考えてそんなものではないだろうか。
角があるとか羽があるとか尻尾がとか在っても下手をするとコスプレぐらいしか思われないで変わった奴位にしか思われない様な現代では悪魔と名乗っただけでは本当の悪魔とは思われないだろう。
本当に悪魔に魂を売った人間意外には・・・
「じゃあ何時もの様にDDの量は確保できたし、これはどうすれば良い?」
「あ~そのお金はそうですね・・・何時もの様に為野さんにお渡し頂けますか?」
「了解した」
「では、次も貴方が取次ぎを?」
「いや、今回はリーダーの都合がつかなかったから代理だ」
「ぐふふふふ~そうなんですね~ではまたお会いできることを楽しみにしておりますよ」
「おう、リーダーの都合が悪い時は俺が来ることもあるから宜しくな~」
取引を終えた悪魔とその代理の男はそれぞれの住処へと戻って行った。
代理の男は悪魔が見えなくなったところで振り向きながら独り言を言った。
「本当に悪魔だよな~彼奴・・・悪魔とか本当にいる訳ないからな~くけけけけ~」
男は思う。
彼奴が悪魔なら俺たちも悪魔だと。
レッドデビル、赤い悪魔の幹部の男は気分良さそうに鼻歌を歌いながら姿を消していった。
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