第75話
「乙女さんや・・・」
「何かにゃ~茂武~♪」
明かに酔っていらっしゃいます。
目がトロ~ンとして顔が真っ赤っかで陽気に鼻歌など歌いそうな感じで俺に呼び掛けて来る乙女。
誰の仕業かと思い見回すと、大人の皆様が皆そっぽを向き目を合わせてくれません。
仕方ないので1人だけニヤニヤとこちらを見つめる女井戸さんに目で合図すると、「どうやら間違えてお飲みになったようです」とのことらしい。
どうやら大人たちは間違ったとは言え飲ませてしまったことに負目でも感じたようである。
女井戸さんだけは完全に面白がっているので実に智好みのメイドさんだな~と改めて思う。
さて、異世界でも乙女はお酒に弱かったので少し飲んだだけで酔っぱらっていた。
言っておくが、異世界では成人年齢が16歳なので転移後に数年して成人してからしか飲んでいないし、異世界なので法に触れていないぞ。
閑話休題である。
如何したものか考えて1つ妙案を思いついた。
「天音、ちょっと良いか?」
「何?如何したの?」
皆から少し離れ天音と話す。
「聖女の魔法で解毒の魔法あったよな?」
「デトックね」
「そうそれ、使えるよな?」
天音は頷き、乙女を介抱するからと言って乙女を連れて一旦リビングを出て行った。
10分後完全復活した乙女と共に戻って来た。
「天音、どうだった?」
「手を握ってデトック唱えて一瞬だった・・・」
「マジか・・・」
本当に注意しないと天音は変な宗教団体の聖女として祭り上げられてもおかしくない。
いや、
宗教団体だけではなく国や色んな組織もこの能力は
天音とは頷き合い極秘とすることを再度確認し合った。
皆と話して一巡したのでプレゼント交換をすることとなった。
女井戸さんにお願いしてプレゼントに番号を付けくじ引きをする。
それぞれがくじを引くと俺は2番が当たった。
まだ誰の物か解らないが、包みを受取ると「あっ」という声が聞こえる。
振り向くと智の選んだプレゼントの様である。
俺のプレゼントは・・・紗姫に渡ったようである。
智のプレゼントを開けてみると、マフラーであった。
俺が当たっても他の女性の誰が当っても良い様に赤いマフラーではあるが少しシックな色合いのものが選ばれていた。
早速巻いてみると温かい。
智の方を見ると喜んでいるようなので「温かいな」と言っておいた。
その後はまたそれぞれ好きなように談笑して時間を過ごしっている。
そう言えば龍造さんに聞いておこうと思い龍造さんの所へ行き質問してみた。
「龍造さんに聞きたいんですけど良いですか?」
「何かな?答えられる内容なら答えるぞい」
「若しかして龍造さんも母を知ってますか?」
「麗香さんか?」
「あ・・・名前出ると言う事は知ってるんですね」
「そうだな、友人だからな」
ここでも母の事を友人と言う。
ちょっと気になって近くにいる天真さんと初音さんを見ると2人は特に驚いた感じでもないので元から知っていたか母とはそもそも知り合いではないのかもしれない。
ふとそんな事を考えて天音の両親を見ていると、龍造さんが「あ奴らも麗香さんを知っているぞ」と言う。
「如何いう知り合いか聞いても?」
「そうだの~天音の生誕に関わる話なのだが、天音は特殊な体質での、この世に生まれることが叶わん可能性が高かった」
「え?」
かなり驚いた。
今の天音を見てそんな生誕の危機があったとか信じられない。
それと母がどう関係するのか?
「ある方の紹介で麗香さんに助けてもろた」
「はぁ?」
「まぁ色々あるんじゃよ、ふぉふぉふぉ~」
まぁそれ以上は母より口止めされているから聞きたければ本人に聞いて欲しい事を伝えられた。
本当に謎である。
母は助産婦でもしたのだろうか?本当に謎は深まるばかりである。
神と知り合いの助産婦?・・・でも母の仕事ってよく知らないんだよね~前に聞いた時は人命救助とかいうし、違う時には管理職だと言うし、またある時には通訳とか言うし、そしてまたある時は・・・色々言われてそんなもんなんだ~とか思ってた俺って・・・
神と知り合いと言う時点で
考えても仕方ない事は今は思考の奥に追いやりクリスマスを楽しむこととした。
クリスマスパーティーも終わりを迎えようとしていたのでサプライズのプレゼントを持って来て女性陣にそれぞれ手渡していった。
中身はそれぞれ違うデザインではあるが、スマホのストラップである。
天音には元聖女だったので奇跡と言う事でブルーローズのデザインされた物を。
智には文化祭でエルフのコスをしていたのでリーフデザインの物を。
乙女には元聖騎士と言う事で騎士道が花言葉の
紗姫には悪魔に狙われたりと不幸にならない様にと幸運を願い四葉のクローバーデザインの物を。
清美には何時も明るく元気なイメージからひまわりデザインの物を。
それぞれに送った。
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