第28話
蛭田が中学時代の友達から勉強が
羨ましいという感情が服用を続けると本気で殺しを考える程変化するというのが恐ろしいが、効果が高いので蛭田以外の人間でもこのキャンディーに
常習性はない様だが、効果が高いだけに抜け出せなくなる。
蛭田が辞めれたのは偶々だと思う。
こんなことを考えていると折角の高校での楽しい行事が味気なく感じるので考えるのはここまでとしよう。
後はキャンプを純粋に楽しむこととした。
2日目は日中が近くの山に登山し、夜がキャンプファイヤーしながらの焼肉懇親会となっている。
山登りは面倒だがキャンプファイヤーしながらの焼肉は非常に楽しみだ。
たまにボソッと「爆発」とか聞こえるので「リア充爆発しろ」とでも言っているのだろう。
タツ、女性陣と後、仲良くなるか解らんが蛭田と楽しく焼肉食いながら話す程度だがまぁそれを懇親会と言う事としておこう。
次の日の朝、晴れていて爽やかな朝、登山日和ではある。
そこまで高い山ではないが、趣味でもないのに皆で山登りとかダル過ぎる。
しかし、実際登ってみると意外と楽しい。
「意外と楽しいな」
「意外とって・・・どうせ山登りとかダル過ぎとか思ってたんでしょ?」
「天音にはお見通しか・・・」
「(小声)何年、茂武と行動を共にしていると思ってるの?)顔に書いてあるし分るわよ」
どうやら天音にはバレバレだったようだが、智もに紗姫にもバレているようで「茂武だからね~」「茂武らしいね」とそれぞれ感想を述べられた。
「私だけ分からないのは何か悔しいわ・・・」
「直ぐ分かる様になると思うよ」
清美が悔しそうに言った言葉に智が返していた。
分かり易くて悪かったな。
しかし、実際みんなでワイワイ話しながら登ってみると楽しかった。
こんな感じならたまに山登りもいいものだ。
よく考えると異世界ではデスマウンテンとか神々の峰と呼ばれるモンスター
登山と言うより狩りだったのだが、あれもれっきとした登山である。
こっそりと天音にそのことを話してみると「あれを登山と思う茂武の神経疑う」と言われた、解せぬ。
朝7時から登山し始め8時半位に山頂に到着し、担任より配られた朝ごはんのおにぎりとペットボトルのお茶で食事を取ったが、軽い運動後の空腹をおかずに食べたそれは非常に美味しかった。
下山後、自分たちで昼食の用意となる。
メニューはごはんと豚汁となる。
例の如く我が班は天音率いる料理の鉄人たちが豚汁を担当し、他の班とは明かにレベルの違う豚汁が完成した。
ご飯は男性陣で作ったが、以外にも蛭田が率先して飯盒の管理をして美味しいご飯が出来上がった。
聞けば蛭田は一人キャンプが趣味で、中学からよく一人でキャンプをしていたらしい。
「飯盒なら任せて欲しい」と豪語するだけはある出来栄えであった。
意外と蛭田とは打解けたので、タツに続き2人目の男友達になるかもしれないなと期待している。
夜、キャンプファイヤーが始まった。
火の前でポージングする我が組の担任、金剛先生。
遠くから見ていると何かの儀式の様に見えるので正直止めて欲しいが、他の先生も誰も止めないので俺もスルーすることに決めた。
事前に配られた野菜は女性陣によりカットされ、焼き台は男性陣が火起こしから頑張りセッティング済みである。
配給された肉を貰い我が班の元へと戻る。
これより焼肉の開始である。
ここで恐ろしい事実が判明した。
鍋奉行ならぬ網奉行が降臨した。
「その肉まだもう少し、この野菜焼けてるから早めに食べて」
「そんなに塩コショウは振らない!!」
「この肉焼けたよ、ハイどうぞ!!」
智はお奉行様で在らせられた。
「肉の味は火加減と塩加減が命」と豪語して並々ならぬ意欲を見せた。
異世界の勇者PT時代から考えると長い付き合いであるが、智の意外な一面を知った。
食後は班以外の人とも懇親するようなのだが、うちの班は異質過ぎて中々近寄りがたいものがあったようで、近づく人間は少なかった。
楽しかったキャンプも後は寝て、明日の朝キャンプ場の清掃をした後に、学校へ帰り解散となるだけとなった。
★~~~~~~~~~~~~★
就寝前にスマホを確認すると乙女よりメッセージが届いていた。
[キャンプ終わったら連絡が欲しい]
直ぐに俺は返信でメッセージを送る。
[何かあったか?]
直ぐにまた乙女からメッセージが届く。
[
確か9Tailsをライバル視はしているが、乙女含め他のメンバーとも仲の良いという話だったな。
敵対する可能性は殆ど無いという話ではあるが、何かしら協力することもあるのかもしれないし、乙女が誘ってくると言う事は何かあるのだろう。
会う価値はあると判断し返事を返す。
[会うのはOK、天音と智にも確認する。詳しくは戻ってからでいいか?]
乙女からは直ぐにまた返信が来た。
[了解、キャンプ楽しんでね!!]
その後何のキャラクターなのかは知らないがスタンプが届き話はそこで終わった。
俺も「明日連絡する」という文字の入ったキャラスタンプを送ってメッセージアプリを閉じた。
明日にでも2人に話そう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます