第36話 EX1 振り返り配信
[【雑談】DM杯お疲れですよ! 伝説、お見せしました! ―青山アオ]
「お疲れさま~! ホント皆応援してくれてありがとね~!」
●アオちゃんお疲れ様!
●伝説最高だった!
●アオちゃんお疲れ~!伝説ロスエグいわ……
●ほんまそれな
「ぼくもエグいよー! DMスタペも第3回から出てるけど、優勝できたこと今まで一回もなかったしね~」
●クローザーとして、鉄壁でβ守ってたねえ
●アオちゃん1人でβ任せられる安心感凄すぎた
●どのチームもβ行くの嫌がるシーンあったわ
「それはねー……超がんばった! やっぱり敵の侵攻を止めて選択肢を削るのがぼくの役目だから、絶対通してなるものか! って気持ちだったよ」
●というかアオちゃん本番でクッソ上手くなってなかった?
●もしかしなくても超コソ練してましたね
●こーれがんばり屋さん担当出てます
「え! あーいやー……やっぱり流石にバレちゃうかー……」
●アオちゃんがガチになったら配信外でコソ練してるのは最早定番
●しかもチームメンバーも知らないレベルで1人黙々とやるから
「いやでもね、今回はいっちゃんがクローザーとしての立ち回りとか一杯おしえてくれたから、そのお陰は凄い大きいよ」
●いっちゃんのスクリム後の反省会ヤバかったもんな、ガチ過ぎ
●しかも見てる俺等も参考になるレベルで分かりやすかったのが凄い
●いっちゃんコーチングあんな上手かったんだな、知らなかった
●解説動画からして出来るとは思ってたけど、やってなかったしなぁ
●つうかGissyさん以外にも、いっちゃん教えまくってたのか
「モチロンその人のレベルに合わせて量は違うけど、いっちゃんはずっと何かしらやってたよ。多分ぎしーさんの次に忙しかったんじゃないかな」
●ひええ、いっちゃんマジでお疲れだ……
●コーチいないから全部1人で背負ってたと思うと泣ける
●泣くで言うと、そういえば今回アオちゃん優勝まで泣かなかったな
●確かに、スクリム全敗は流石に悔しくて泣くかと思ったわ
「ふふーん、泣かなかったのえらいでしょ! まあ本当は何回か泣きそうになったんだけど……でもね、やっぱりチームの雰囲気が良かったのが大きい」
●あーそれは分かる
●チームの結束感がマジで凄かった
●途中から皆ずっと前向きに頑張ってたもんな
●あの空気だと泣いたら申し訳なくなっちゃうか
「そうそう。自分が泣いて士気を落としたくなかったんだよね。だから配信してる時はお茶とかエナドリとかほとんど飲まなかったし」
●水分抜いて泣かないようにするのは草
●と言いつつも、Gissyファンガなのもあるのでは?
●Gissyさんの前で涙はみせらんねえってか
「あー……まあ……だ、だってあんな頑張ってるのにぼくが泣くのは寒すぎるし! 何なら背負う側だったから余計に無理だよそりゃ」
●でもGissyさんは努力の鬼だったなぁ
●そこにいっちゃんのコーチング力もハマって覚醒した感ある
●こどおじ限界環境は流石に笑ったけどな
●でも優勝とMVP取ったら流石に誰も文句は言えん
●AOBアジア1位は伊達じゃなかった
「まーぼくは最初からぎしーさんはあれだけ出来ると思ってたけどね! ……なのにぎしーさんに文句いってたリスナーは許してないよ!!」
●あ
●ガチファンガなのでキレて当然です
●ごめんなさい
●でもその割にはアオちゃん全然Gissyと話せてなかったような
●緊張しまくりというか、変に気を遣い過ぎだったな
●ファンガ過ぎて見てるこっちがモヤモヤしたわ
「えっ? い、いやそれは……大会だからあんまり話しかけたりするのは違うし……それにぼくは一緒にできただけで満足というか――」
●ほなら今度はサシで遊びます……か
●クローザーでもGissyに前ブリンクしていくべ
●アセアセなアオちゃんかわいい
●アオちゃんの本当の伝説はここからだ
「そ、そういうのはいいから! もー! そうやってぼくを焦らせて楽しもうって魂胆は見え見えだからね! はいこの話はもう終わり!」
◯
[お疲れ、遅くなったけどDM杯振り返るよ ―仮詩]
「――DM杯は出て良かったの一言だよ。本当は予定が詰まってたから正直出れるかかなり怪しい状況だったんだけど……相当無理言って大人の人達に頑張って貰ったから、感謝しかないね」
▼それで優勝出来たから本当に良かったです
▼忙しい中お疲れ様でした!
▼ウタくんも凄い活躍してたね
「いやーどうかな? 足を引っ張ったとは言わないけど、スタッツを見れば分かる通り無難にしかやれてなかったと思うよ。もっと自分がやれてればここまで接戦にもなってなかったと思うし――正直反省点は多いかな」
▼そんなことはないと思うけど
▼いっちゃんもウタくんには助けられたって言ってたよ
▼練習時間もあまり取れなかったみたいだし……
「そう言うのは簡単だけど、時間がないという意味では皆そうだし、その中で出来ることをするのが普通だからね。言い訳にはしたくないかな」
▼そうやって言えるのは素晴らしい
▼ウタくん相変わらず真面目
「念願のDM杯だったし余計にね。しかもGissyさんは全身全霊でDM杯に臨んでくれてたから、結果的に優勝したとはいえ申し訳なかったな」
▼Gissyさん成長速度尋常じゃなかった
▼スタペ詳しくないけど、Gissyって人は上手いなって思った
▼Gissyさん下手って聞いてたのに、あんな上手くなるんだなぁ
「エンジョイ勢ではあるけど下手ではないね。というかセンスがないと死ぬほど努力しても短期間であそこまで行くのは無理だよ」
▼センスがあっても中々出来るもんじゃない
▼けど必死に頑張ってくれたってことは、それだけ【伝説、お見せします】は全員にとって凄く良いチームだったんだなぁ
「それはそう。――だからやっぱりDM入って良かったと、改めて思ったね」
▼? どういうこと?
「実は言ってなかったけど――僕がDMに入ろうと思った理由の一つにゲームを生業にするぐらい好きな友達を作りたいがあったんだよ。別に音楽レーベルじゃ出来ないって話じゃないと思うけど、やっぱり世界が違うと中々ね」
▼確かに音楽事務所だとストリーマーと深く付き合うのは難しそう
▼ウタくんぐらい人気だと中々両立もさせて貰えないだろうしな
▼ゲームのジャンルが違うだけでも普通に隔たりあるぐらいだし
▼しかも顔出ししてないから配信界隈じゃない人だと身バレが怖いのもある
「そういうこと。だから気兼ねなく、時には楽しく、時には熱くなりながらもゲームをしてくれる友達が欲しいとずっと思ってて」
▼だからDMを選んだんですね
▼枠組みはストリーマーだから誰からも文句言われないもんな
「勿論音楽は大好きだけど。でも同じぐらいゲームも僕にとって大切――だから仲間と切磋琢磨して優勝という目標を達成出来たのは、ドームに立てたのと同じぐらい嬉しいし、最高の瞬間だったな……」
▼いい話だ……
▼正直ずっと見ていたいと思えるチームでした
「出来れば僕ももっと一緒にいたかったけどね。けど大会で生まれた縁って簡単には切れないから、また一緒になる時は来ると思うよ――――あ」
▼?
▼どうした?
▼どうかしましたか?
「いやー……楽しくてつい忘れちゃってたけど、実は2次会終わりにチームに歌をプレゼントする予定だったのを今思い出して」
▼ええ? まあ、実際楽しかったから忘れてもしゃーない
▼マジか。ウタくんの生歌聞きたかった……
▼因みに何の曲をプレゼントするつもりだったんですか?
「マイナーだけど、僕が作詞作曲してる数少ない曲で――」
◯
[優勝振り返ったら何かゲームする ―ヒデオン]
▼決勝大一番トロールおじ
▼中央を抑えられなかった元プロ
▼やらかし過ぎてヘラるトロおじ
▼XPはインターネット老人過ぎ
▼肉吸い、やっぱ好きやねん……
▼だがそんなおじきが俺達は好きだ……
「お前らしばきまわすぞ」
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