第24話 天女の日/『天女受胎』

白いシーツが羽衣みたいだ。一糸纏わぬ姿は、人間と思えぬ程神々しい。

艶めかしく見つめる君は、まるで天女。


ドレスデザイナーとして世界へ羽ばたこうとしていた君から衣を取り上げ、抱くことで縛り付けた。

マリアと違って、因果関係がはっきりしている受胎を経験し、君は今、天女から聖母になった。




◆10月24日は「天女の日」/2023年10月24日作

#140字小説 『天女受胎』

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