年収何百万になったら会社をやめて専業作家になってもOK?

 松岡圭祐先生の『小説家になって億を稼ごう』には、小説家にすらなっていない人間には関係ないようなデビューしたあとの対応の話まで、いろいろ書いてくださっていて面白い。

 

 その中で非常に興味深かったのが、デビューできたからといって、それで即食べていけるわけじゃないから、稼げるようになるまでは簡単に会社をやめるなと。


 あるサイトで「年収何百万になったら会社をやめて専業作家になってもOK?」という話について、やめてもいい一つの基準が、年収500万以上になること。


 それまではやめるなという話がm(__)m


 この話で思い出した人がいる。


 知人がバンドをやっていて、メジャーデビューの話をもらい、デビューしたのだが、全く売れず……


 当時、内定していた会社をけって、音楽一本で生きて行こうとしたが、全く売れないことがわかると、交際していた彼女の親に結婚を反対されて破局。


 40過ぎてもお金がないので20歳近く年上のおばさんと(イケメンなので)結婚を契約条件に養ってもらっている。


 それが彼の本当に望んだ人生だったのかは謎だ。


 普通に就職して大好きな彼女と結婚しているほうが幸せだったのでは……と思う。


 でも稼げないと生活できないので、どこかで自分の希望を妥協せざるを得なくなってしまう……


 だから、まずは稼ぐことが先。


 その上で、好きなことをしないと、若いうちならよくても、年をとったらリカバリーが厳しいなぁと。


 私は、山田詠美先生の『僕は勉強ができない』が好きだ。


 主人公はイケメンで女にモテモテだけど、勉強嫌い。


 やがて、心の変化で大学受験を目指し始める。


 学生時代ってスポーツができたり、見た目がカッコ良かったりする男性がモテるんだけど、女性は年齢が高くなると、彼氏としてどうか? ではなく、結婚生活を共に送りやすい相手か? という観点で交際相手を選ぶようになる。


 なので、社会人になると男のモテはお金のあるかないかで大きく左右されると、いろんな書物に書いているが、これは社会経験のない学生時代には現実のこととして非常に分かりにくいと感じる。


 好きなことをするのは楽しいけれど、まずは自分のやるべきことをすることなのだと思った。


 私の今の小説投稿サイトの収入は本当に感謝の思いですが、家族の稼ぐ1日分の給料にすら満たない。


 だから、家庭のことを疎かにしてまで熱中するのは完全に本末転倒だと感じ、自分のやらないといけないことはきっちりこなした上で趣味のことをせねばと本を読んで思う次第ですm(__)m(汗)


 それと同時に、小説の執筆作業だけで年収500万を超えるプロの商業作家様にただただ尊敬の思いですm(__)m

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