地理的設定から歴史を考える

地理的設定から歴史を考える方法です。


前のページで考えた地理的概要をもとに歴史を考えていきます。


さあ、みなさん、その土地の開拓者の気持ちになりましょう。


その土地で暮らしていると何が問題になるでしょうか。

これが足りないとか、こんな災害が多くて困るとか。困ることがあれば、解決をしなければそこに定住する事は難しくなってきます。


資源が足りなければ、他のもので代替する技術が発展したかもしれません。あるいは、よその土地から譲り受けることで賄うようになったかもしれません。


営みを継続するための問題の解決は、産業と政治に繋がっていきます。つまり、地理的設定という大原則をもとに、その土地の産業の発展や、よその土地との交流の歴史などを決めていくことができるということになります。


大原則という理由があって起こる出来事なので、設定としてはそれほどややこしくはなりにくいです。


例えば、鉄の不足する土地があったとします。

鉄が不足するということだけを執筆時は押さえておきます。


その土地では鉄をどうにかまかなおうとし、長らく他の国からの輸入に頼ってきました。しかし、出費もかさみますし、それは自国の弱みとして輸入の相手国から捉えられるかもしれません。であれば、いっそ戦争をして鉱山を取ってしまおう、ということもあり得ます。


こうした歴史を考えると、あとはその戦争中の物語を描くこともできますし、戦間期の物語を描くこともできますね。歴史の中のどの地点を物語とするかは、自由に決めることができます。

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