「美しい言葉の残酷な意味」#言葉の添え木より
「――ああ、やっとお前は私のもの」銀のお盆を天に掲げながら恍惚の笑みを浮かべる人は、空のお盆の上に首がある。愛しているといいながら首をはねたサロメ嬢。愛を語りながら欲しがってしまったのは「死」だけ。美しさと残酷さが彼女の口からトロトロと流れ出す。
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