臨界実験

@renainou

クローン

第1話 私というヒト

×98――

この計画には莫大なコストと時間がかかっている、失敗は許されない。


私はとある軍で監視員として働いてる、とある計画の研究者の監視だ。私はこの人物を”先生”と呼んでいる、その訳はよく覚えていない、、、

この計画の大きな目的は『新型の爆弾を作る』というものだ。


私が監視している先生はその爆弾の核を作るというものだった、そこで先生はプルトニウム塊の周囲に中性子反射体である炭化タングステンのブロックを積み重ねて徐々に臨界に近づけるという中性子反射体の実験を行うことにした。ブロックをプルトニウムに近付けすぎると即座に臨界状態に達して核分裂反応が始まり、大量の中性子線が放出されるため、失敗は許されない大変危険な実験であった。


その実験は明日行われることになった。私は仕事が終わったので帰路につくことにした。


「、、、は順調か?」


上層部が何かを話している。この計画か実験のことだろうと一瞬考えたが話が少しおかしい。それに先生の声が聞こえる。


「今のところオリジナルと遜色ない思考、形、で動いています。」


まちがいない先生の声だ。


「分かった。では現在稼働の003はこのままここで働かせる。現在稼働していない004から010までを明日の実験が終わり次第、生物兵器開発用として稼働させろ。」


「わかりました。」


なぜか頭が回らない、疲れているのか?明日は緊張する場面も多いことだろうからもう家に帰ろう。家に帰った私は靴を脱いだらそのまま寝室へと向かい眠りについた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る