第24話

マンションの二階からは、「御帳ビル」がみえる。そのビルの三、四階だろうか煙があがる。


とんびは「アキナちゃん!!大変だよ、火事だ!!」とプリンを頬ばるアキナに言った。


「本当だ!!どうしよう、あそこはたくさん、人いるんでしょ!!」


みるみる間に、ビルが崩れ落ちそうになる。

二人は固唾をのんだ。


するとその時、崩れたビルが‘浮いた’。


そしてその近くで、一人の黒服が、両手を上げた。


その時に、浮いていたかけらが崩れ落ちた。


とんびは目を凝らした。「あれは、朋子ちゃんだ!!」


アキナは「女を見るときには、視力20.0あたりいくんじゃねえのか?とんび!!」という。


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