第19話 命知らずの人馬
富士山、伊勢神宮、出雲大社、
スピリチュアルスポットをまとめたのを
「レイライン」というそうだ。
中でも富士山は霊峰として知られており
日本だけでなく世界でも有名なスピリチュアルスポットとされている。
だからだろうか。富士山の山頂に行くと
外国人客も結構いたりしたものだ。
低山で身体を慣らして、
まずは富士山山頂を目指そうと目論んでいた。
土日祝日しか登山が出来ないので、調整力としてはプロに劣るが…。
私は最初の百名山においては富士山をターゲットとした。
山情報サイトにおいてはわりと楽な部類と書いてある山から登るつもりでいて
富士山も難易度としては低い部類だったと記憶している。
もちろん自然は突如として牙を剥くので
野外にいる以上、いついかなる時も生命を失うかもしれない
そんな危険というのはつきものだ。
いつ雨風の天候になるかわからないし
野生の動物がどう出るかもわからない。
よく知ってる山でも順調な滑り出しとはいかないものだ。
富士山は僕が子供の頃に何度か両親に連れて行ってもらったことがあった。
しかしそれは観光でよく行く五合目までであって
五合目から先はそこから先の世界は未知の世界だ。
酸素マスクがいるのかもわからないし
3700メーターの山ともなれば酸素も薄ければ気温も超低温の世界。
途中の宿泊も必要になるだろうし
一人で行けるかどうかなんて
生きて帰れるかどうかという可能性も未知数だった。
3700メーターといえば、夏日であっても冷蔵庫にいるような感覚のはずだ。
一体何度になってしまうのだろうな?
僕は一人で山頂に行くことに生命の危険すら覚えたので
富士山山頂までのツアーに参加することにした。
生命の危険を感じる以上は、少しでも
身の安全は確保しておきたいという心理からくるものだ。
応募したのは初心者向けのツアーで約3万8千円。
割と高いなと思ったが、生命を失うリスクを考えれば
保険を打って行ったほうがいいと思ったので
ツアーに応募することにした。
「これもゴール達成のために必要な必要経費なのだ」と。
この当時は「ゴール達成」などと言っているが
旅行やら娯楽やらとなんら変わらない。
セルフコーチングにおいてのゴール設定の書き方が
「百名山全てに登る」って今思えば動機も曖昧だったし
とてつもなく怪しかった。
まぁあっち行ったりこっち行ったりというのは
冒険が好きな射手座に相応しいと言えばそうか。
木星の加護を受けた私たち射手座は、
そこに「宝物」があるとなれば一目散に行くのが特徴だからだ。
楽天的で命知らずの人馬の者の性である、としか言いようがないー。
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