第3話 死ぬか、生きるか

「逃げろ...ル、ビー」


「お、おじさーん!」


鍛冶屋のおじさんは、僕の目の前に倒れこんだ。

僕は叫んだ。悲しみと絶望で怒りが全身を通った。

するとホーンウィングマンは、鍛冶屋のおじさんの背中から槍を抜き、今度は僕にやりを向けた。


「に、逃げるぞルビー」


と、トルストは涙を服の袖で拭いながら言った。


「で、でも、ぼく足が震えて立てないよ」


と、僕は震えながら言った。

するとホーンウィングマンがまた僕めがけて襲い掛かってきた。

僕はトルストに引っ張られ、何とか攻撃をよけた。


「おっちゃんが救ってくれた命だ!絶対に無駄にしちゃいけないんだ!」


と、トルストは僕に泣きながら言った。

ホーンウィングマンの槍は地面に刺さり、抜けなくなっていた。

するとトルストは、すきを見て僕に、


「今だ!逃げるぞ!」


と言い、走った。

その後、僕も続いて走った。

僕たちは息が苦しくなるほど頑張って走ったが、すぐに追いつかれてしまった。

するとトルストは


「これは使いたくなかったがやるしかない」


と言い、走るのをやめた。


「何をやっているんだトルスト。早く逃げないと!?」


と、僕が言うと、トルストは僕の手をしっかりと握りしめながら、右手に力を込めていた。

そしてトルストは目をつむり、言った。


「テレポート!」


すると僕たちの体はだんだん光始め、気が付くとさっきまでのところとは全く違う場所にいた。


「魔術を使ったんだ。運がよかった。テレポートを使うとどこに行くかわからないからうまくクロル村から離れられてよかった」


というと、トルストは地面に倒れこんだ。


「体力を使いすぎた。今日はここで寝よう」


そういいながらトルストは目を閉じた。

僕も目を閉じると、意識はだんだん遠のいていき、やがて深い眠りについた。

                                


                                  

                                  つづく


もし読んでくれた人がいて、「もっとこうしたらいいんじゃない」とか、「この文字間違ってるよ」などの、コメントを書いてくれたらとてもうれしいです。

初めてなので、いろいろと教えてもらえるともっと嬉しいです。

よろしくお願いします。

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