第10話 業務連絡 ③
『トーさん、こんばんわ〜!今日は、早いですね〜?』
午後5時過ぎ。
いつもより、大幅に早いのに、いつも通りログインすると同時に応答してくる『ユーちゃん』。
「ユーちゃん、こんばんわ〜、少し、お知らせとお願いが有るのですが!」
『奇遇ですね、私もです!』
『おふたりさん、こんばんわ〜、そのお知らせって、私が聞いてもいいお話かな?まずければログアウトするけど〜?』
「ラーちゃん、僕は、大丈夫ですよ〜。」
『私も、大丈夫で〜す!』
「それに、ログアウトしても、後で履歴で見られちゃいますからねっ。」
『それもそうだ。』
「では、私から。実は、わたくし、急なことですが、お見合いする事になりまして、しかも、会うのは明日!」
『ガーン!と言いつつ、では、わたしからも。実は、私も、急なことですが、お見合いする事になりました!しかも、同じく会うのは明日!』
「ガーン?」
『ところで、トーさん、お願いって何ですか?』
「大変言いにくい、図々しいお願いなのですが、明後日にでも、私とリアルで会ってもらえませんか、ユーちゃん?」
『私からも、同じお願いをしようと思ってました。』
「では、お互いにお見合いの成否に関わらず、明後日お会いしましょう。」
『りょ、では、お互いの健闘を祈って!』
「祈って?」
『……………………祈るだけ〜?』
『……………………あんたたち、相変わらずだわね〜?』
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