良夜 🌔への応援コメント
大阪から奈良への電車の中。
途中、グンと開けている平城旧跡を通るのですが、この季節以降、スッポンとお月様が突然見える事があります。
本当に突然現れたように見えます。
都会のビルの間ではありませんが、なかなか良い光景ですよ。
帰って来たと、ほっとする一瞬です。
奈良でお薦めなのは、山焼きで有名な若草山の上に出るお月さまです。
とても味わい深いものです。
こちらは山が低いので、十六夜のお月さまもためらう時を持てないみたいです。
作者からの返信
古都の住人らしい観月の景をありがとうございます。
活き活きとした描写に、ミニ旅行気分を満喫させていただきました。
中秋の名月はどうしてあんなに大きくて冴え冴えしているのでしょう。
しばらく見ていましたが、まるで駆け昇っているような速さでした。
若草山に昇る折々の月の風情、古人も楽しまれたことでしょうね~。
良夜 🌔への応援コメント
音楽と月とネオンの街の川
すつぽんと躍り出たる望の月
ぐんぐんと昇る満月ビルの空
盛り塩や添水そふづことんと月あかり
バーの扉にサイドカーてふ良夜かな
満月や凛とつぶらな仔鹿の目
月照らす栗鼠の巣穴を一瞬に
惣構へ城のいくさや萩の月
山城の姫の仰げるけふの月
十六夜の木の間隠れに出にけり
立待の名こそゆかしく昇り来ぬ
座布団の縁をなぞれる居待月
あふむけにあふぐ天窓寝待月
諦めを悟りし後の二十日月
犬猫のねごとや二十三夜月
宵闇や山頂ほのと明るめり
月恋の唄かそけしや月の雨
床の間の中古のアコギ良夜かな
小窓から月がおとなふ独居の夜
↑の句、なかなか良いですね。大阪から奈良ですか。『立ち待ちの なこそゆかしく のぼりぬる』『十六夜の木の間隠れに出にけり』も良く、10句の内お気に入りは、
『満月や凛とつぶらな仔鹿の目』です。
良い句ばかりですね
作者からの返信
温かなレビューともども、過分なご評価をありがとうございます。
俳句は心に流れるせせらぎのようなもの、自分流に楽しむつもりで細々つづけておりますが、こうしてご高覧いただくと、なおうれしゅう存じます。