第6話 人呼〜ひとよび〜

誰かの声がする


声は地平線の向こう

君の青い光の線の方角


僕は地球人ぽく

ゆっくり歩いて

声をたどる


小さな湖が見えた

甘い歌声が聞こえる

地球人が1人また1人

湖の中をグルグル回って

抜け出せない


僕には何も見えない湖

美しい人魚でもいるのだろうか


地球人は意図して幻を愛する生命体なのか




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