白くしろく 淡くあわく

さらり

ひとひらの言の葉

ふわり

雄弁なる優しさ

しとり

はかなげに寄るゆび

とろり

偽り合うくちびる


いくばくかの紙を重ね

いくにちかの線を連ね


呼ぶことはない

名前などない

つつくことをやめれば消える

したたる滴は染み乾く


つかむことを おそれなければ


うごく吐息に世界は白み

凍える肌はくっきりと


白く白くしろく

淡く淡くあわく






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