ペシェ 〜 罪の在処 〜

松雪 誠

【 登場人物 】(一部ネタバレありの為、注意)

鬼嶋きじま まどか ⚫︎ 主人公


一人称:オレ

種族:鬼人族(赤鬼)

性格:ガサツで男みたいな女

服装:小袖(インナーとして、晒と腰巻を着用)

特徴:褐色の体にセミロングの黒い髪

  (鬼の力解放時は、髪が紅くなる)


 桃太郎への復讐という炎を内に秘めるが、元々の性格か、花咲の影響で善寄りの思考に。

 潜伏していた山の麓にある村にて、燈子を助けた事をキッカケに、魔狩媼に無茶ぶりの依頼を受ける事に。

 細腕ながら、腕っぷしはかなりの物で、花咲に仕込まれた武術を持って苦難に立ち向かう。


魔狩まがり 桃次郎とうじろう

(女装時は『燈子とうこ』と名乗る)


一人称:僕、ワタシ

種族:人間

性格:物静かで女みたいな男

服装:小袖(女装時)

  :白い紋付羽織袴もんつきはおりはかま

特徴:白い肌に、サラサラの黒髪総髪ポニテ

  (女装時は下ろしている)


 『悪人桃太郎』の息子という事で、普段はいじめられていた。

 魔狩媼から剣術の指南を受けており、一流以上の剣術を有している。

 鼻から上が隠れる鬼の面を被り、『桃の花の装飾が付いたかんざし』を指して長い髪を纏めている。

 いじめのせいで女装癖に目覚め、女性顔負けの色香を放っている。

 終盤にて、黒い桃を取り込んだ事で、円に認められたいという『承認欲求』が増幅され、転じて恋愛感情も増幅された。


魔狩まがり おうな

 寺子屋の管理人。

 桃太郎、桃次郎を家族として迎え、育て上げた。

 あらゆる物質を斬り裂く剣術を体得し、桃太郎と桃次郎に伝授する。

 裏で『黒い木』に関して調査していた。


花咲はなさき おきな

 桃太郎を拾った老夫婦の片割れ。

 普段は山小屋にて生活していて、路頭に迷っていた鬼嶋を拾い、育て上げた。

 体術に優れていて、鬼嶋より強い。


◯ 道中姿の武士(長曾我部ちょうそかべ 五郎左衛門ごろうざえもん

 燈子の美しさに感銘を受けて、半ば強引に都へ連れて行こうとした武士。

 悪意はなく、ただ純粋に村で朽ち果てるのが勿体ないという物だったが、円には伝わらず、お灸を据えられてしまう。

 次の日の晩に、発狂した八百屋の店主に襲われるが、なんとか生き延びる。

 名前が長いので『五郎ごろう』と略されてしまう。

 実はとある妖怪一派の総大将の末裔。


◯ 黒い桃の木

 突如として現れた黒く禍々しい木。

 実である黒い桃を喰った人間は人並外れた身体能力を得るが、その人物の『欲求』に囚われてしまう。

 黒い桃を取り込んだ人間は肌が褐色になり、妖気を纏う。

 普通の人間には『普通の桃』に見える。

 普通に美味しそう。

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