第13話 女子会

「という感じで、国枝さんとは鏡花繋がりで知り合いなんだ」

そう話していると.....。

「康輔‼︎‼︎」

そう聞こえたと同時に2階廊下が騒がしくなった。

「お出ましだ」

中央の階段から、1人の少女が俺に飛び込んできた。

「っと!相変わらず危ねぇことするなぁ」

「お嬢様、いくら康輔様が来たからといって、そのような危険なことをするのはダメですよ」

「いいじゃないの別に」

「俺も思ったけど、危ないし、俺だって受け止められるかわからねぇんだから、極力しないでくれ」

「ぷー」

鏡花が頬を膨らませた。

俺は鏡花の頬をつついた。

「プシュー」

と空気が抜ける音がした。すると、

「むぅぅぅぅ💢」

と鏡花が威嚇してくる。小動物みたいで可愛い。


——閑話休題


「康輔って死んだんじゃなかったの?」

「まぁ、生き返ったんだよ」

「生き返った?」


俺は鏡花に事の顛末を話した。


「康輔からしたら、私と会うのは2年ぶりってこと?」

「そうだな」

「とりあえず、生きてて良かったわ....」

「心配かけたな」


それから、リン、萌音、鏡花は何やら話し始めた。

こういうのが女子会なのかもしれない。

何の話をしているかはわからないが、盛り上がってるみたいだし。

邪魔しないでおこう。



—女子達の会話—

「こうにぃってすごく大雑把なんだよね」

「「わかる」」

「勉強もしすぎてちょっと引くわよね....」

リンが言った。

「「ほんとそれ」」

「口悪くて性格悪いかと思ったらそうでもないし....」

「時折見せる優しいとことかほんと反則だなって感じがする」

「でも適当な時があってね....」

「それって、異世界の時の話ですか?」

「そうよ....ほんと色々あって大変だったのよ」

リンは思い出しつつ、語り始めた。



私は面を食らっている。

なぜなら、スズキが考えなしに突っ込んで行くから。


ー戦闘終了後ー

「考えなしに突っ込んでいくのはどうかと思うけど?」

「しょうがないだろ。何も知らないんだから、最初は当たって砕けろ精神で行かないと、何もわからないんだから」

とスズキは言った。

「だからってねぇ....」

「まぁ、さっきの敵の弱点なんかはわかったからさっきの的には同じことはしないから安心しろよ」

「ええ....」

確かに、スズキの言っていることは間違っていない。

一度倒した敵に対しては、スズキの言っている通り、突っ込むことはしていないから。

「でも誰が回復してると思ってるのかしら?」

「う.....」

スズキは言葉を詰まらせた。

「ま、まぁ、大丈夫だろ」

「どこが大丈夫なのか説明して欲しいものだけどね」



「——って感じで、いっつも危なっかしくてねぇ...」

「確かにこうにぃ、大雑把だからなぁ...」

「康輔らしいねぇ」

それからも、女子会は康輔の話題でいっぱいだった。



何だか、あいつらの視線が俺に向いている気がするが気のせいだろう.......気のせいか?

まぁ、たまたまあいつらの視界に俺がいるだけか。


それから、女子会が終わるのは5時間経ったあとだった。

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