春 (令和六年)

春の雪蹴るローファーの色褪せて




 春の雪蹴るローファーの色褪せて


 少し北寄りの卒業シーズンの光景を詠みました。

 色褪せたローファーが、軽やかに春の雪を蹴散らしてゆく。ただそれだけの俳句です。

 ローファーが色褪せているので、きっと三年間履き潰したのだろうな。だとしたら卒業式か、卒業間近の女子生徒の光景ではないか?

 と、読者が謎を説いた時に、再び「春」が引き立つ。みたいな効果を狙ってみたのですが、上手くいっているかどうかはわかりません。ふふ。

 予約投稿を忘れていたので、微妙にシーズン遅れの描写となってしまいました。ご容赦ください。

 季語は「春の雪」です。



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