朱がさすは

 しゅがさすは 寿ことほぎせき あま

  えて寒風かんぷう さら柔肌やわはだ


『干し柿』




 皮をかれて、つるるされている渋柿。

  ころもがされ、柔肌やわはださらしているようだ。


 その実があかいのは、

 夕日のせいか?

 あらわなせいか?

 

 新年を祝う頃には、甘くなっている。

  寿の席で頬を染める娘のように、あかくなっていることだろう。


 祝いの席で備えられる菓子。


 そのために、寒風に耐えるのだ。

 食べ頃のを待っている。






 軒下のきしたつるるされた渋柿の姿って、

 裸体をさらされてようにも見え……

(〃ω〃)


 


 冷え込みに晒されてこそ甘くなる。

 過酷な仕打ちに耐えてこその甘美?





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