秋のうた

古博かん

月を詠む

月明かり 差し込む居間に 置き去りの バランスボールも 映ゆる十五夜




むら雲の 陰よりにわかに うち出でて なほさやかなり いざよいの月

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さやか:明るい

いざよい:十六夜




たちまちに ネット小説 よみふけり いつしかスマホに うつる月かげ

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たちまち:十七夜たちまちたちまちの掛け言葉




望月もちづきの やをら欠けゆく よをながみ 信長ならば 何と詠むとや


(四四二年ぶりの天体ショー、藤原道長の「望月の歌」を本歌取りして)

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やをら:徐々に

よをながみ:世を眺みと夜を長みの掛け言葉




ととみとせ みそとひとつの つごもりに スーパーブルームーンてりぬと


(十三年ぶりの天体ショー)

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ととみとせ:十三年

みそとひとつのつごもり:三十一の晦日




あをし月に 目をおどろかし 翌夜には 平野にのぞむ 月のあかきに

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あをし月:ブルームーン

目を驚かし:驚嘆して目を見張る

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