第18話 入社9か月目 仕事納め…の前に

無事?に、年末調整、精神的に多大なる傷を負った忘年会が過ぎた。


ホッとしたせいなのか、それとも年末年始の休みが来る前に

体が、そろそろお前さん、いい加減にせーよと思ったのか…。


土曜の朝、口内炎の痛みで起きた。


洗面所の鏡で口の中を確認する。あれまぁ。

口内炎祭りである。口内炎祭り。上にも下にも祭り。

舌にも歯茎にも喉にもできている。まぁビックリ!

なんか数が多すぎて、ずっと見ていると気持ち悪い。でも見てしまう。

口あけるのも痛い。しかし、口をあけなくても痛い。見てるだけで痛い。

ここまで多いと逆にできていない所を探したくなる。


今日は会社休みだし、ここは痛み止め飲んで寝よう!!

と決意してというよりも、現実逃避して部屋に戻ろうとしたところ


横から、母が、風邪のなりはじめじゃないの?

年末年始はお姉ちゃんが帰ってくるから、うつしちゃやーよ。

長引いたら、遊びにも連れていかないわよ。

もちろんお土産も買ってこないからね。

土曜は午前しかやってないから早く、医者行ってきなさい。

と言われた。


怠惰な土曜日を送る気満々だったが、母に言われて

しぶしぶ、お医者様に行った。

(だって熱も平熱、痛いのは口内炎だけだったんだもーん)


お医者様に行ったら、呆れられた。


君の風邪じゃないから。完全に、ストレスからくるものだね。

よくもまあ、こんなに口内炎こさえてまぁ。

こんなになるまで我慢して…。

もっと自分の身体を大事にしなさい。


その後もお医者様が色々と説明をしてくれていた。

しかし、口内炎が痛いから、いけない事だけど、半分以上聞き流していた。

はよ、帰りたい。そして、寝たい。痛みを取り除いて欲しい。



が、私の顔の表情で、話をよく聞いてないことがわかったのか

お医者様の口調が、徐々に厳しくなっていった。

診察室を出るときは看護師さんに、先生の話をよく聞いて、

美味しい物食べて、よく寝なさいね。と言われてしまった。



出来る限り、神妙な顔で頷いておいた。

すみません、痛くて、話を聞くどころじゃありません。

痛み止め飲んでから来ればよかったなぁ、口内炎に効くのか知らんけど。

効いたらもうちょっとだけ、真面目にお話が聞けたかもしれない…。



全方向に口内炎があると、食べるのも、お薬を飲むのもシンドイ。

お腹はすくが、口を経由しなければ、お腹にはいかぬ…。

口に入れれば、全方位にある口内炎…どうやっても痛みがくる…。


酷くなる前にお医者様に行くべきだった…。

まぁそのうち治るでしょ。と放置した結果が全方位、口内炎祭り。

今までは、多少出来てない所もあったのに…。



こんなに口内炎が恐ろしい物とは思わなかったよ…。


年末年始、口内炎祭りは開催されて、治まり始めたのは

お正月過ぎてからだった…しみる…。










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