解説 エタナ

 今回は英雄エタナについて解説します。


 発掘された粘土板に書かれていた物語によると、シュメールの王だった彼は子宝に恵まれず、子供を授かる植物を探していますが、それは神の住む天にのみ生えるとされていました。

 その折、蛇の子供を傷つけてしまったせいで蛇に報復されてしまった鷲と出会い、鷲を助けて天に昇る手助けをしてもらいますが……残念ながらこの物語は断片的にしか残っておらず、その結末を知ることはできません。

 しかしシュメール王名表には世継ぎの一人息子が記されていることから、彼は旅を終え、目的を達成できたのでしょう。

 このような物語の空白を想像するのも、古い神話の楽しみかもしれません。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る