解説 粘土
粘土はメソポタミアの発展に極めて深く関わっています。
というのも本来メソポタミア地域には重要な資源が少なく、水も潤沢とは言えないので人が住むのに適さない地域だったからです。
しかしこの地域の土質が粘土として用いるのに良質だったため、この地域に定住し、様々なものが作られます。
煉瓦にして建物を作ったり、ろくろなどの開発により陶器も作られました。これらで交易していた形跡もあります。
我々が彼、ないし彼女らの生活様式や神話を知ることができたのも粘土から文字を刻むための粘土板が開発されたからです。
神話だけでなく、契約内容、労働内容などを記した粘土板も数多く残っており、メソポタミアの人々がきっちりとした条件で働いていたことがよくわかります。
契約や公約を守らない現代人は見習ってほしいですね。
当然これらの粘土は神話にもたびたび出没し、人間の材料になることもあります。この話からも粘土がとても重要だったことがよくわかります。
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