第11話 休暇
常連の中年男性が、喫茶店でマスターに。
【すみません、ちょっと私の呟きを】
【どうぞ。何でもご自由に。私で良ければ】
【ありがとう】
その男性はコーヒー☕を一口、その後、
【休みの日にここのコーヒー☕と流れるジャズ、このために生きているんだな~給料も減り、仕事も思うようにいかず、心身ともに疲労困憊だが、実はほとんどの人がそうなんだよな】
男性はコーヒー☕をさらに一口、
【この場所があって本当に良かったよ。がむしゃらに働くとか、必死になるとか、そういうことが必要な時代では無いんだな。クローズアップされるのは順風満帆なほんの僅かな人達…】
男性はコーヒー☕を飲み干して、
【なので私はここに来て、人生の意味を知りました。人生、休むことって必要なんですね。この時間が生きる力を与えてくれています】
マスターは一言、
【私も同感ですね。若いときは気が付きませんが、人生の価値って休暇にあると思いますよ】
休暇って大事ですね。趣味と実益を兼ねるって、なかなか無いですもんね。
そして、コーヒー☕の香り…癒されます。
【また来ます。休暇のために】
【お待ちしております。今はゆっくりと休んでください】
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