第176話 消えた3人

地下室で四聖獣の1匹を倒したら金属の塊になった。

もう一度その金属の塊に回復魔法を使ったら、やっぱり復活した。

俺は同じ方法で、また亀を倒して金属の塊に戻したら周囲に何も他に無いのを確認して戻る。


もう辺りは暗くなっている時間に、地下室から地上に戻るとマンジュウさんが

「何度も凄い音がしてましたが、地下室で何があったんですか?」


俺は四聖獣の話をして、金属の塊をマンジュウさんに見せて回復させると復活すると話した。


『この塊はずっと持って行きたいけど、俺が反射スキルを使う時に、金属の塊を持ってると身体の反射範囲からハミ出てしまうと思う』

『マンジュウさんごめん、街で丈夫なリュックを買うので背負ってて貰えるかな?』


マンジュウさん

「持つのは良いのですが、戦争に使うんですか?」


日本へ帰るダンジョンで魔力上限までレベル上げする時に使ったり、謎の管理者を呼ぶのに使えそうと話した。

他に、これからの事を話して、部屋に閉じ込めている3人は解放しようとマンジュウさんと決めた。


『聞きたい事は聞けたし、俺が見たかった資料とかは無さそうだし、3人を解放して山根さんや坂本さんに俺が敵じゃ無いとアピールしたい』


マンジュウさん

「そうですね、手紙を3人に渡して、他の人へアイスさんの意見を伝えて貰って向こうからの接触を待つのも手ですね」

「ここを始めた坂本さんをアイスさんは知らないんですよね?」


『名前だけだと知らないかな顔を見たら、もしかして知ってる人の可能性もあるけど』


3人を閉じ込めている部屋へ取り敢えず戻る。

部屋に戻るとオリハルコンの部屋に閉じ込めていた3人は居なくなっていた。

窓1つ無い密閉されている部屋から3人は消えていた。


マンジュウさん

「壊された感じでは無いし、救出した仲間が瞬間移動系のスキルとか持っているのかな?」


持っているスキルが瞬間移動系とかだったら、俺が恐れているスキルの1つだな。

俺は寝ている時だけ反射スキルが使えないから、いつもはオリハルコンの部屋に入って中を凍らせたり熱したりして、誰も隠れていないのを確認してから密閉された部屋で寝ている。


瞬間移動で密閉されてる部屋に飛んで来られるなら、何か対策を他にも考えないとマズイかな。


3時間ほど地下室のある家で待機してたが、誰も来なかった。


『ここで誰か来るのを待っていても、時間が勿体無いから手紙だけ置いて、プロトマト国の首都のオーサイへ向かおうか』


地下室は見つけたけど、手掛かりになる人は居たけど俺達は見つけたのに見失ってしまった。

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