白熊文菜ちゃん
ヤッキムン
パリ
わたしは白熊文菜。
パリで生まれた。
今はパリの小学4年生。
パリで生まれはしたけど、フランス人ではない。
ママは大阪人。パパは京都人。
生まれた時から、家では関西弁を聞いてきた。
そやから、わたしも関西弁をしゃべれる。
小学校の友達は、イレーヌちゃん。そしてマーリアちゃん。
ふたりとも、ママは大阪人。パパはフランス人。
国籍はフランス人やけど、イレーヌちゃんとマーリアちゃんも大阪弁をしゃべれる。
3人で、いつも大阪弁でしゃべっている。
わたしは「あやなっち」と呼ばれている。
☆
「今日もオルセー美術館に行くで~」
って、イレーヌちゃんは言ってる。
「また、あの絵やな」
って、マーリアちゃんは返してる。
「ふたりとも、あの絵、好きやからな~」
って、わたしも、ふたりにつっこむ。
「「あやなっちも好きやんか~」」
「まあ、好きやけども」
それで、3人でオルセー美術館に行く。
えっ?あの絵って?
あはは...あの絵と言うのは...
「ヴィーナス誕生」の絵です~!
3人ともオルセー美術館にある「ヴィーナス誕生」の絵、大好きなのだ!
オルセー美術館に行ったら、3人で小走りで「ヴィーナス誕生」の絵のところに向かう。
バタバタ走ってはダメだから、静かにねっ!
着いたら、もう、3人で
ジ~~ッ
て、いつまでも、ながめている。
オルセー美術館の学芸員のお姉さんとも仲良しになった。
「また来たのねっ!」
って、お姉さんは言って、3人のことをめっちゃ歓迎してくれる。
「ヴィーナスさんも喜んでるよ」
って、お姉さんは、いつも言ってる。
「ヴィーナスさん、いつ観ても、めっちゃきれいやな~」
「まわりを飛んでる天使さんたちも、めっちゃ可愛い~」
「こんな絵を描きたい~」
って、3人で言いながら、絵を見つめている。
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