P.28


 「「 ……………ふっ、

   クビ…………だってよっ。 」」



 《 ん”ぁ”っ…!!?

   ク、クビ………だとっ!?


   お前……………

   会社クビになったのか…!? 》



 「「 …………チッ、


   …………………

   ……………………………… 」」



 《 おい! 卓造っ…!!

   聞いてるのか、お前っ…!! 》



 「「 ………ハァ~、ウっゼぇ。


   なっちまったもん(クビ)は……

   ………仕方ねぇだろっ。


   次(仕事)探しゃぁ~~~……

   いんだろっ、次ぃ~~~っ。 」」



 《 本当(クビ)なのか……………


   ………………………


   バカ野郎ぉぉぉーーーっ!!!


   ヘラヘラしやがって、お前っ……

   ………………


   実家暮らしだからいいものの……

   危機感がなさすぎだっ…!!


   俺の忠告は聞かんっ、

   母さんの助言も無視…………


   俺達は、いつもお前に………

   正しい事を言ってるんだ!!


   それを、お前ってヤツは………


   聞く耳をっ…………

   一切持たないじゃないかっ!!


   親をナメるんじゃない…!!

   社会をナメるんじゃない…!!


   そんなんだからっ………

   クビにされるんだっ…!!!


   そういう性格をっ………

   直さん限り、お前は…………


   同じ過ちを、何度も何度もっ…

   繰り返すハメになるぞ…!! 》



 「「 ワナワナワナ…………

   …………ワナワナワナ………


   プルプルプル……プル…… 」」



    この瞬間(父の罵声)………

   僕の中の “怒りゲージ” が…


   どんどん…… どんどん……


   上昇していくのが分かった。


   だが、しかし……………



 ( ……………ん”っ!!!


   ちょっと、待てよ………… )



    どこか冷静な自分がいた。

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